中道あんさん流、初めてのパリへ。女ひとり旅はポイ活必須!
人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしている50代のみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? トップブロガー中道あんさんが、「貯められる人」になるためのコツを伝授するこの連載。今回は特別版。60歳になった記念に、パリひとり旅を決めたあんさんが、旅行の資金や準備に取り組む模様をお届けします。
★前回はこちら★
50代貯金ゼロ!の人におススメしたい、貯められる人になる「順番」とは? 中道あんさん流
「ボンジュール!」
このコラムが配信される頃、私は憧れのパリをひとりで旅しています。
50代になってひとり旅をはじめて10年。ついにユーラシア大陸を超えてパリに到着して2日目です。旅慣れた人が聞いたら笑ってしまうほど、どうってことないかもしれません。でも、私にとっては初めてのおつかい気分で日本を発ちました。
パリってお洒落で素敵なところ。いつの時代もパリジェンヌはシンプルなのに色あせないスタイル。特に私が20代の頃には、雑誌にパリの街頭ファッションの特集があるとワクワクしながら読んだものです。少し前に爆発的にヒットした『フランス人は10着しか服を持たない』を読んでライフスタイルやその価値観にも影響を受けました。若い頃からずっと憧れだったパリ。でも、35年前の若い私には、働いていても時間もお金もなかったです。遠いし、高いし、言葉も通じないし、「ないない」尽くしの自分には遠い存在。
唯一いけるチャンスがあったのは新婚旅行。ほんとうはヨーロッパに行きたいと思っていても、なんだか贅沢な気がして言い出せず「ハワイがいい!」と言ってしまう。それはそれですごく良くって、これまでにひとり旅も含めて5回ほど行っているので大好きな場所なのですが……。どうも永遠の憧れ花の都パリが気になって仕方がない………年々思いは強くなる一方です。
自由に制限なく海外旅行ができる日々が戻ってきて半年が過ぎようとしています。その間に、私は60歳になり、新しい年代に突入しました。実は、その記念になるようなことをしたいとずっと考えていたのです。どうせやるなら、「できること」ではなく「できないこと」をやってみようと思いつきました。ずっと憧れのままで終わらせたくない!距離に負けるなパリ!と思い、パリひとり旅を決定!
とはいえ、こう見えて慎重派のビビりなので、思い立ったら即パリへなんてことにはなりません。いつ、どのようにして、資金はいくら投資する?など色々な準備が必要でした。
海外旅行というと、決められた日程のツアーに参加するか、何もかも自分でするのか、2つの方法があります。旅行会社が販売しているパックなら何もかもすべてお任せで安心です。でも、それじゃ、ちょっと物足りない。パリの魅力をぎゅっぎゅっと詰め込んで足早に感じたいわけじゃない。まるで暮らしているかのようにパリに溶け込んでみたいのです。
ならば、自分でプランを立てるしかありません。ほんとうはアパルトマンを借りて1カ月くらい暮らしてみたい。でも、飼っている犬も心配だし、家族に世話を押し付けても文句が出ない期間は10日前後。いろいろご機嫌伺いの末、9泊11日間のパリの旅に決定。
期間が決まれば次に予算です。制限を無くして遊べればいいのですが、そういう訳にも行きません。私が、パリに行こうと決めた今年の始め頃、1ユーロは140円を切っていました。それがみるみる上がって、最高で159円まで上がってしまいました。すると飛行機代やホテル代にももろに影響します。そんなこんなも考えて、これ以上は払えない~という金額100万円なり。