91歳 樋口恵子さんが語る。「どうしても手放せない」2つのものとは?
そして、洋服以上に手放せないのが本です。84歳で家を建て替えたとき、ある程度は整理しましたが、いまだどんどんたまるばかり。ご著書を送ってくださる方がたくさんいらっしゃるので、自分では買わなくても毎月増えていくのです。
歴史的に価値のある本もたくさんあるのですが、あまりにも量が多いので探すこともできません。そういう意味で「もったいない」という気持ちもどこかにあって、なかなか手放せないのです。
私なんかよりよっぽど学究的な物書きの方々だって、みんな涙をのんで、どこかで自分の資料と惜別している......そう思ってはみても、しょうがないですよ、これは。
家を建て替えるときに一度は整理したわけですから、「あとは勘弁」というところです。私亡き後はもうガバッと捨てていただくしかありません。
書籍紹介 『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』
樋口恵子著
主婦の友社刊
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老いのトップランナー・91歳の評論家 樋口恵子さんの痛快エッセイ。ボケるのが怖い人、老後の暮らしを心配している人、まだまだ夢をもって超高齢期を迎えたい人、親や祖父母世代が認知症になったらどうしようと悩む若い人、どんな世代にでも、男女差なく読んでいただきたい本です。社会学者・上野千鶴子さんとの「貧乏ばあさんの生きる道対談」、脳科学者・瀧靖之さんとの「ボケにくい!健脳対談」も収録。巻頭グラビアでは「91歳が安心して住める家実例」を紹介。
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※この記事は『老いの地平線 91歳自信をもってボケてます』樋口恵子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
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