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PROFILE
紫苑さん
しおん・1951年生まれ。
地方新聞社の東京支社勤務を経て、フリーランスのライターに。コロナ禍の2020年、月5万円の年金でやりくりする暮らしをつづったブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」を開設。健康によい節約レシピ、おしゃれを生み出すリメイク術などが人気を集め、新聞、雑誌、テレビなどでも話題に。著書に『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』（大和書房）、『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』。
ブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」
https://blog.goo.ne.jp/sionnann

ヘアはセルフカット＆セルフカラーリングです　　

「おしゃれは大好き。でも、ファッション費はほぼゼロ円」とおっしゃる紫苑さん。その秘密は、手持ちの服や着物を生かすリメイク術にあり、と前回ご紹介しました。

ファッションとリンクする美容院代やヘアケア代は、結構な出費になりがちですが、ヘアのお手入れはどうしているのでしょうか。

「私の髪は硬いちぢれ毛で、まとまりにくいことこの上なし。美容院で髪質のことをいろいろ言われるのは苦手でした。そのうえ、プロの手でカットしてもらうのも、自分でカットするのもたいして変わらない気がして……。そこで、節約生活に入る前から、自宅でセルフカットをするようになったのです」

セルフカットの道具は、刃がギザギザのはさみ。毛量を減らしたり、先端の髪をすいたりするときに使うすきばさみを使います。
「髪の量が多いところや広がっているところなど、全体にギザギザばさみで減らしていき、長いところもカットして仕上げます。ショートヘアはまとまりにくいので、肩につく長さにしています。浮き毛の処理もしやすく、後ろで結んだり、お団子ヘアにしたりしてまとめられ、着物用のヘアスタイルも自在にできます」

この日は、前髪を上げてきれいな額を出し、後ろにまとめた髪を一本の編み込みにして結ぶスタイルに。すっきり小顔に見えて、素敵です。

ヘアにもう一工夫しておしゃれ感を高めているのが、セルフカラーリング。
「ヘアカラー剤は小分けできるタイプを100均で調達して、自分で染めています。フロント部分にまだらなシルバーヘアがあると老けて見えるので、ブルーのカラーで染めてみたら、白い部分だけほんのり色が入り、気分一新。最近は明るい色が好きになって、黄色のカラーをメッシュ風に入れています。派手かな～と思いましたが、さほどでもないですよね」

洋服にも、山吹色などの黄色系のカラーを取り入れているので、黄色のメッシュ、お似合いです。ちょっと勇気がいりそうなブルーや黄色といったヘアカラーも、白いところにだけ部分的に加えるととてもおしゃれっぽくなるのですね。
ヘアサロンでカット＆カラーリングをすると1～2万の出費になるところ、わずか100円（何回かに分けて使えば1回50円以下）で済んでしまうのです！　

日常的なヘアの手入れは、湯シャンが基本です。
「今年のように暑い夏は何度もシャワーを浴びるので、そのときに湯シャンをします」

湯シャンとは、シャンプーを使わずにお湯だけで汗やほこりを洗い落とすこと。
「シャンプーを使うのは、おでかけでムースなどを使ったときだけ。冬の時期には、シャンプーは週に2回くらいですね」