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89歳 多良美智子さんのひとり暮らし。「好きな器に盛り付ければ、簡単ごはんもおいしくなります」

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大橋史子(ペンギン企画室)

うどん、そば、パスタなど麺類も大好き。調理は簡単がモットーなので、麺類は強い味方です。

栄養バランスはマイペースに1週間で考える

「毎日好きなもの食べていますが、やっぱり栄養バランスは気にしています。特に、たんぱく質は高齢者には不足しがちで、骨折などの原因になると聞くのでなるべく摂るように。でも、1日で栄養バランスを整えようとすると大変なので、1週間単位で考えています」

家計簿として使っているノートに、食事欄を作り、食後すぐに何を食べたかを記録しています。

後でまとめて書こうとすると忘れてしまうから、「食後すぐに」がポイントです。時々見直して、「今週はたんぱく質が足りないから、明日の昼食は肉か魚を食べよう」と、食事内容の調整をするそうです。

毎朝起きたらすぐに、体重計にのることも習慣にしています。湯を沸かしている間に測るので、体重計はキッチンが定位置です。特に記録はしませんが、前日と比べて、「昨日は、息子親子とボリュームのあるご飯を食べたから体重が増えたな」などと、体重の増減の原因を分析しています。

食事と体重のチェックは、どちらも簡単なことですが、毎日することが大切ですね。食事の後すぐ、朝起きたらすぐなど、毎日の生活の中に取り入れると、無理なく続けられます。


撮影/馬場わかな

88歳ひとり暮らしの 元気をつくる台所

多良美智子著
すばる舎刊

12万部のベストセラー『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』の著者、待望の2作目。米寿にして溌剌とお元気な美智子さん。その秘密は日々の食事に。タンパク質を積極的にとり、「必要な栄養」をしっかり摂取している。しかも、その調理法はとにかく簡単。調理師免許を持つ「料理のプロ」でありながら、ベテラン主婦としての知恵とアイデアが凝縮された食事づくり。本書ではそれを大解剖。また、食べるのが大好きな美智子さんは、食事の時間を心から楽しんでいる。お気に入りの器に盛り、晩酌を欠かさない。豊かな食卓のヒントも。調理道具など台所周りについても解説。巻末には10万部超のベストセラー『70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える!』の著者、管理栄養士の塩野﨑淳子さんと対談。

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