【50代からやるべき防犯】老親にも教えたい!「電話」でやってくる詐欺への対策とは?
「犯罪白書」によると、年齢層別では65歳以上の女性が犯罪被害にあいやすく、その中でもトップなのが「詐欺被害」。ここでは、どういった詐欺の種類があるのかと、種類別の対策法を防犯アドバイザーの京師美佳さんに教えていただきました。第3回は「電話」でやってくる詐欺です。
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「電話」でやってくる詐欺の種類
オレオレ詐欺に代表されるような特殊詐欺や、勧誘電話はあとを絶ちません。電話は常に留守番電話にしておき、知っている番号か相手の声が聞こえてからとるのが鉄則です。
①「マイナンバーが漏れていますよ」詐欺
「あなたのマイナンバーの情報が漏れています。それを消去するためにお金がかかります」と、業者を装い電話がかかってきます。手数料として3万円程度を振り込ませたり、「銀行口座番号のひもづけの確認です」と、口座番号と暗証番号を聞き出したりする詐欺も最近増えています。
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②「○○のチケットを買いませんか?」詐欺
人気のコンサートや公演、スポーツイベントなど実在のチケット名をあげ、「抽選の上限で買えないので、かわりに買ってくれませんか。1万円のチケットを10万円で買い取ります」と電話がかかってきます。10口100万円で購入してしまっても、詐欺なので買い取ってくれる人はいません。
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③オレオレ詐欺
「オレだけど」と息子を装うことから名のついたオレオレ詐欺。「特殊詐欺」や「劇場型詐欺」ともいわれます。もはや知らない人はいないはずで、「自分はこんな手口ではひっかからない」と思っている人も多いでしょう。しかし敵もさるもの。信用させるために警察、弁護士、銀行など複数の人が登場し、手口がどんどん巧妙化しています。
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COLUMN「オレオレ詐欺の手口は常に変化」
もはや古典的といってもよいオレオレ詐欺ですが、その種類は実に多様化しています。名簿やアンケートで入手した家族構成をもとにした話で、信用をさせたり、事前に「携帯の番号が変わったから登録してほしい」と電話がかかってきて、数カ月後に実際の詐欺電話がかかったり、といった時間をかけてだます方法も。
最近ではなまりで信用させようと大阪弁や東北弁などの方言で話す「ご当地詐欺」も増えています。
入金も、銀行や郵便局の窓口での職員チェックが厳しくなったので、レターパックや小包で現金を送付させたり、自宅まで「受け子」といわれる人が現金を取りに来るなど、まるでイタチごっこのように詐欺の手口が進化しています。