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【ガーデニング】生長モードに入った4月のバラ。鉢植えは水やりがポイント!

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吉原美奈子

【ガーデニング】生長モードに入った4月のバラ。鉢植えは水やりがポイント!

イギリス、オルブライトンにあるデビット・オースチンのローズガーデン。レイズドベッドに深い紫色のバラを植栽し、コンテナのバラもいきいきと咲いています。敷石の手法は雑草が多い日本の庭でも有効です。

3月が芽出しの季節なら、4月は枝が伸びる時期。バラの生長のスピードをいちばん強く感じる季節といえます。そのスピードが速すぎて開花まではあっという間ですが、管理のポイントをおさえつつ、バラを育てるワクワク感を味わってください。

★前回はこちら★

【ガーデニング】3月中旬からはバラの生長期。一番必要な作業は?手のかけすぎに気をつけて
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バラのアーチの間にジャスミンのアーチをはさんだフラワートンネル。むせぶほどの香りに包まれるインパクトははかり知れません。1つのアーチに1種類の植物を植えているので管理も比較的ラクです。

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昔からなじみ深いフロリバンダローズは、四季咲きの中輪房咲きでガーデンローズとして優秀な系統。株はコンパクトで小さな茂みを作ります。これは紫色ですが、色も花形も様々なので好みの品種を探してみては。

鉢植えバラは、特に水切れに注意

気温の上昇とともにバラの枝がぐんぐん伸び、しっかりとした葉も増えていく時期です。この時期、バラは日光と水分をとても欲しがります。特に鉢植えのバラにとっては、水切れは致命的であり、水やりは重要な管理のポイントです。

鉢植えバラへの水やりの回数は、置き場所や鉢の素材によっても異なるため一律に決めることはできにくいのですが、土の表面が乾いたら底穴から水が流れ出るまで十分に与えるのが基本。土が乾かないうちに与えるのは根腐れの要因になるので注意してください。

水は朝から午前中の早めの時間帯に与えるようにします。
バラの新芽がしおれ気味になっている場合は、水が足りていない証拠なので気づいたらすぐに与えます。

また素焼き鉢は水分が蒸散しやすいので水やりの回数が多くなります。手間を省きたいのであれば、鉢植えバラを少し大きめの鉢にすっぽりと入れる2重鉢にしてみてください。
プラスチックや陶器の鉢への植え替えも考えられますが、生育期の4月は根を傷める恐れがあります。実行する際はなるべく早い時期に、鉢土と根をくずさずにそっと植え替えます。

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ピンクのスタンダード仕立てのバラをフォーカルポイントとし、チェアも置いて素敵に演出しています。石積みのレイズドベッドからグラウンドカバーを垂らし、緑の分量を多くして心安らぐ庭作りを。

なお地植えのバラの場合は、植えつけ後2年以上たった成木のバラであれば特に水やりは必要ありません。水を与え過ぎるとバラが自分で地中に根を伸ばしていく力をそぐことになるからです。

ただし、晴天続きで雨が降らない場合は、1株につき10ℓほどの水をたっぷりと与えます。
また、地植え若木や秋~冬に植えた大苗の場合は、天候にもよりますが、10日に1回ほど水を十分に与えるとよいでしょう。

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正方形の木製の鉢に植えた赤いバラ。黒みを帯びた赤のバラは黒バラと呼ばれることもあります。木鉢に直接土を入れると腐りやすいので鉢カバーとして使うのも一つの方法です。

アブラムシとは、植物の若芽や葉に群がり、汁を吸って生育を妨げる害虫です。ウイルス病を媒介したり、排泄物でカビが発生したりすることもあります。繁殖力が非常に強いため、早期の発見と駆除が重要です。対策としては、葉裏のチェック、捕殺、防虫ネットや黄色いものに集まる習性を生かした吸着テープの設置、またはアブラムシ専用の薬剤を使うのが効果的です。

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素焼き鉢とは、粘土を600~900℃で焼き上げた多孔質の鉢のことです。通気性や排水性が高く、植物の根に優しい環境を提供します。そのため、水分調整が必要な多肉植物やサボテン、観葉植物の栽培に適しています。また、自然な風合いが楽しめるため、ガーデニングや室内インテリアにも人気です。ただし、吸水性が高いため定期的な水やりが欠かせません。長期間使用する場合は、冬の凍結などで割れたり、ヒビが入ることがあります。

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植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

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植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

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根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

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追肥とは、植物の生育期間中に追加で施す肥料のことです。​元肥だけでは不足しがちな栄養分を補い、植物の健全な生長を図ります。​

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若木とは、植えてからまだ間もない若い樹木のことを指します。特に3~5年程度経過した未成熟な樹を呼ぶ場合が多く、幹が細く枝葉も少ないのが特徴で、支柱によるサポートが重要です。また、この時期の木は生長が盛んなため、適切な水やりや肥料を心がけ、害虫や病気にも敏感なので丁寧な管理が求められます。元気な若木を育てることが、将来の見事な庭木や果樹の収穫につながります。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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成木とは、植えつけから数年が経過し、十分に生長して実をつけたり、花を咲かせることができるようになった樹木のことを指します。例えば果樹園で見られるリンゴやモモの木も、成木になれば毎年安定して収穫が期待できます。成木になるまでの管理が重要で、剪定や害虫対策、肥料など細やかなケアが必要です。ガーデニングにおいては、この段階になれば見栄えもよく、大いに楽しむことができます。

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大苗とは、ある程度の生長を遂げた苗木のことを指し、特にバラや果樹の苗でよく使われる用語です。根がしっかりと張り、幹や枝が太くなっているため、植えつけ後の活着率が高く、すぐに花や果実を楽しむことができるメリットがあります。

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元肥とは、植物を植える前や植えつけ時に、あらかじめ土に混ぜ込んでおく肥料のことです。追肥とあわせて行うと元気に育ちます。

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