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50代後半からNISAを始めるのは遅すぎる? 始めるとしたら気をつけたいことは?井戸美枝先生がアドバイス

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横田頼子

積み立て期間と運用期間の目安

積み立て期間と運用期間は、自分のライフプランにあわせて、「ここまではフルタイムで働いているから積み立てられる」「このあたりで老後資金が減って不安だから、このあたりのために」という時期を目安に決めるのがおすすめ。

たとえば、今55歳なら60歳で退職するまでの5年間で一気に積み立て、70歳まで運用してから使う、あるいは、55歳から65歳までコツコツ積み立てて、75歳まで運用してから使う、など。運用期間を10~15年以上とることだけ気をつければ、いろいろなパターンが考えられます。

運用中はほったらかしでOK

運用中に気をつけたいのは、価格が暴落したからとあわてて解約しないこと。価格が下がればその分たくさん口数が買えると考えて、ほったらかしておく方がいいと思います。

収支チェックも、金融機関から報告書が届く年1~2回程度でOK。

積み立てたお金はいつでも自由に引き出せますが、長くおくほど利益が出やすくなります。使い時期が来たら必要な額だけ解約し、残りは続けて運用して、使いながら増やしていくといいでしょう。

プロフィール
井戸美枝
いど・みえ●ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士、国民年金基金連合会理事。生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題が専門。「難しいことでもわかりやすく」をモットーに、雑誌や新聞に連載を持つ。近著に『フリーランス大全』(エクスナレッジ)。『親の終活 夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)、『一般論はもういいので、私の老後のお金「答え」をください!増補改訂版』(日経BP)など著書多数。
ホームページ:http://mie-ido.com
X(旧Twitter):@mieido

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