「雨の日は調子が悪く、人に会いたくない」と思ったら読んでみて!カウンセラー 時田ひさ子さんがアドバイス
睡眠、食事、生活リズムの改善など梅雨時対策を
もちろん、頭痛など痛みは鎮痛剤で対処することも必要です。
そのうえで「梅雨時は心も体も不調になりやすいとき」と認識し、以下に挙げた不調対策を実践してみませんか。
朝型生活に切り替える
人にはそれぞれに生活リズムがあり、夜型のほうが快適な人もいます。だから「朝型生活に変えるべき」といっているわけではありません。
ただし、夜型生活は日光に当たる時間が減りやすいんです。もともと日照時間が少ない梅雨時はなおのこと。
そこで梅雨時は意識していつもより少し早く起き、晴れ間が出ているうちに窓を開けたり外へ出たりして日光を浴びるといくつもメリットがあるんです。ホルモンバランスが整い、夜もよく眠れるようになると、疲労など体の不調も改善されるでしょう。
また、早起きで自律神経のスイッチが切り替わると、日中の活動がしやすくなるという効果もあります。そして日中によく動けば夜に眠りやすくなって、ますます疲れなどが取れやすくなるでしょう。
というと「早起きがよいことはわかっていても起きられない」なんて声も。
そこでおすすめなのが朝の楽しみを見つけること。
私の朝早起きする楽しみは、お茶を飲んだりフルーツを食べながら朝ドラ「あまちゃん」の再放送を観ることです。「早く起きると楽しいことがある」というものを作ると、早起きがしやすくなりますよ。
寝る前に目元を温める
就寝時は蒸しタオルやホットアイマスクなどで、目元を温めましょう。
逆に、就寝前のパソコンやスマホはご法度です。スマホやパソコンなどの画面が放つライトは眼精疲労などの原因になるほか、睡眠にも悪影響を及ぼすことがわかっています。とはいえ「スマホを見ないほうがいいとわかっていても見てしまう」という人も多いのでは? はい、私もそうです(笑)。そこでホットアイマスク! 目元を覆ってしまえば、必然的にスマホを見ずにすみます。目を閉じて静かなラジオや音楽を聴くのもいい。スマホから離れられますし、目を閉じて五感のひとつである視覚を閉鎖すると眠りやすくなります。
背中のストレッチ
仕事もパソコンもスマホも――。私たちの生活は前屈姿勢が多いですよね。その結果、肩や背中がコチコチに。コリは痛みになるし、コリがあると熟睡しにくくなります。
こっているところを中心に、ストレッチなどで体をほぐしてからベッドに入りましょう。ただし、グイっと背中をそらしたりすると腰や背中を傷めやすいので、ヨガの「猫のポーズ」のように優しく体をほぐして。バランスボールに乗ってユラユラと体を揺らすのもおすすめで、気持ちよくコリがほぐれますよ。
湿度管理
湿気は不快なだけでなく、痛みや不調の原因になりやすいです。
エアコンの除湿(ドライ)や除湿機を活用して適度な湿度を保ちましょう。
食事
特にマチュア世代が摂取したい栄養素をまとめました。
ただし、不調のときに無理は禁物です。「必要な食材を使って料理せねば」ではなく、外食やできあいものの購入でもいい。以下の栄養素を意識しつつ、無理せずに食事を楽しみましょう。
●ビタミンB1
エネルギーやたんぱく質の代謝を助ける働きがあり、疲労回復や自律神経の正常化にも役に立ちます。食欲不振を改善する効果もあります。
多く含まれる食品は玄米・豚肉・大豆・大豆製品・卵・牛乳など。
●たんぱく質
筋肉量を維持し、体力低下を防ぐためにも必須の栄養素。特に筋肉量が減りやすいマチュア世代は積極的に摂りたいものです。
多く含まれる食品は肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など。
●アリシン
ビタミンB1の吸収を助ける働きがあります。発汗を促して代謝作用を高め、体も温めます。梅雨時の体調不良対策にも。
多く含まれる食品は玉ねぎ・ねぎ・にら・にんにくなど。
●クエン酸
食欲をあげ、胃腸の働きを活発にする作用があります。血行促進効果もあるため、肩こりや筋肉痛の改善も期待できます。殺菌作用もあるので食中毒が発生しやすいこの時期、お弁当にクエン酸を含む食材を加えるのも◎。
多く含まれる食品は梅干し・酢・柑橘類・キウイフルーツ・いちごなど。
●ビタミンC
不眠やストレスを解消する効果があります。ストレス解消によって消費する副腎皮質ホルモンの合成を助ける効果も。
多く含まれる食品はブロッコリー・芽キャベツ・パプリカ・ゴーヤ・キウイ・いちごなど。
●カリウム
湿気が多いと体内の水分が汗として排出されず、むくみなどが出やすくなります。利尿作用があるカリウムは体内の不要な水分を排泄しやすくするので、むくみや体のだるさが解消されやすくなります。
多く含まれる食品はバナナ・とうもろこし・冬瓜・アボカド・大豆・大豆製品など。
※2023年6月26日に配信した記事を再編集しています。
★あわせて読みたい★