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48年ぶりのひとり暮らし…「買い置きはしない派」手抜きするときに頼るものとは?イラストレーター 本田葉子さん

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植田晴美

人生の転機とともに、住まいや暮らしをサイズダウンして、ひとり暮らしを楽しんでいる方がいらっしゃいます。イラストレーター 本田葉子さんもそのひとり。新しい環境のなかで、毎日を軽やかに、自分らしく、おしゃれに楽しんでいる様子を取材しました。5回に分けてお届けする第4回は「食」について。

★第3回はこちら★
ひとり暮らしの「ファッション」に必要な新陳代謝とは?イラストレーター 本田葉子さんの自分らしいスタイル

PROFILE
本田葉子
ほんだ・ようこ●イラストレーター
1955年、長野県生まれ。25歳で結婚し、2児の母に。2017年に夫の逝去を機に、義母と息子、愛犬とともに神奈川県小田原市の古民家に移住。ほどなくして義母と愛犬を看取り、息子も独立。約1年前に公営の集合住宅に移り、本格的なひとり暮らしを楽しんでいる。東京新聞・中日新聞と、やずやのウェブサイト「ココカラPark」にて、おしゃれや暮らしのあれこれを綴ったエッセイを連載中。著書に『おしゃれと暮らしのレシピ』(東京新聞出版局)他。
ホホホの本田Style
http://hohoho.pupu.jp/

必要な分だけ買って、上手に使い切るのが本田流

「買い物は毎日行きます。買い置きはしないの、とくにビールは!」
と茶目っ気たっぷりに話す本田さん。確かに。大家族では経済的なまとめ買いも、ひとり暮らしとなると話は違ってきそうです。

「まとめ買い、買い置きはしないで、必要な分だけ買って、それを使い切る。あるものをどうやって使い切るかを考えるのは脳みそを使う作業だし、近所のスーパーに“毎日出かける”っていうのもいいんですよ」

ササッと手際よく、昼食を作る本田さん。前日買ったもの、前夜の残り物を翌日の朝食や昼食で食べきります。

ひとり暮らしで家にばかりいると、他人と全く会話しない日もあります。でも散歩や買い物に出かければ、ご近所さんに出合ってあいさつしたり、スーパーの店員さんと短い会話をしたり。また、身なりに気を配るようになるのも外出のメリットです。

「着飾る必要はないけれど、服やアクセサリーの組み合わせを考えるのも楽しいですよね」

キッチンはカーテンのオレンジがアクセントに!

シンクの正面も楽しい。豆苗は3世代め。

準備風景とともに、朝食はインスタグラムに投稿。「見られる」ことの効用も

本田さんは調理するシーンとともに、ご自身の朝食をインスタグラムに投稿しています。
それが離れて暮らす子供たちにとっては、安否確認になるのだとか。

BGMをつけ、写真に軽く文字などを添え、朝食の内容はインスタグラムに投稿しています。

「朝食はその時々でパンだったりごはんだったり、おかずも前日の残りをアレンジしたり。難しいことはやってないんですよ」

でもSNSで朝食の内容が他人に見られる、ということには大きな意味があります。見栄えを意識しつつ主食、おかず、汁物など料理のバランスを考えたり、器や盛り付けに気を使ったり。本田さんの毎日の食卓は栄養的にも、見た目にも充実しています。

今日のランチはたっぷりの野菜を添えたパスタです。

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