コンタクトレンズを使っている人が老眼になったら、どうする?見えにくさを改善する4つの方法
マチュア世代は、コンタクトレンズの卒業を考えても
「最近、コンタクトレンズが外しにくいことがある」「外出から帰ったら、すぐにコンタクトレンズをはずさないと眼がつらい」。そんなふうに感じたことはありませんか? それは加齢によって、眼が乾きやすくなっているから。
涙の量のピークはなんと10歳ごろ。それ以降、徐々に涙の量は減ってきて、50代、60代になるとガクンと落ちるので、眼が乾いてドライアイに悩む人も増えます。
また水分の蒸発を抑えるため、眼の表面には脂の層があるのですが、この脂を出すマイボーム腺も加齢の影響でつまりやすくなります。涙の量が減る、涙の蒸発を抑える脂の量が減ることなどで50代以降、ドライアイになる人が増えるのです。
ドライアイになると眼の疲れを感じやすくなる、眼がかすむ、ぼやけて見える、視力が落ちることもあります。「ものが見えにくくなった」と感じたら、「老眼だから」と決めつけず、一度眼科を受診して、ドライアイや白内障など眼の病気の有無を確認しましょう。
加齢にともなって眼が乾きやすくなるだけでなく、指で薄いものをつまむ能力も落ちてくるものです。そのためコンタクトレンズのつけはずしに時間や手間がかかるようになったり、指先で眼を傷つけたりする心配も! 眼の健康のためにも、マチュア世代はそろそろコンタクトレンズ卒業を考えてもいいでしょう。
※2023年4月27日に配信した記事を再編集しています。
教えてくれたのは
近藤真紀さん
光学機器メーカーHOYAのメガネレンズ部門 商品部プロモーション企画に所属。メガネで毎日を快適にしてもらいたい想いを込め、全国の眼鏡店向けの販促物提供や消費者向けにメガネレンズの情報配信などを担当している。
両国眼科クリニック院長
岩崎美紀
1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。
1990年、東京女子医科大学卒業後、同大学眼科学教室に入局。済生会川口総合病院、朝霞台中央病院に勤務した後、2000年に東京女子医科大学眼科教室助手となる。六本木ヒルズクリニック創設時より眼科医長を務め、2012年より両国眼科クリニック院長に就任。
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