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「持っている木べらは50本以上」料理研究家・藤井 恵さんの調理道具を拝見!「いい道具」を選ぶコツは?

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「長年の趣味は“道具”」という、人気料理研究家の藤井 恵さん。先日、自身の調理道具と、その道具を最大限に生かせるレシピについての本を出版されたほど。たくさんの道具を試してきたこれまでの話や、その経験からわかった“いい道具”の定義について伺いました。

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Profile
料理研究家・藤井 恵(ふじい・めぐみ)さん
●料理研究家、管理栄養士。
女子栄養大学在学中からテレビ番組のアシスタントを務める。出産を機に専業主婦になるが、雑誌での料理提案が評判を呼び、現在に至る。日々のおかずからお弁当、お菓子まで、作る人に寄り添う、わかりやすくておいしいレシピが人気。著書多数。近著に、『藤井 恵 選りすぐり道具とレシピ』(主婦の友社)など。

さまざまな調理道具と出合い、支えられた25年

多くの料理とレシピが生まれていく、藤井恵さんのアトリエのキッチン。
いつもすっきりと片づいているが、引き出しの中や棚の中を拝見すると、実にたくさんの種類の道具がある。木べらやゴムべらは50本以上、トングやしゃもじも何十本以上もあるというから驚きだ。

「すごい量でしょう(笑)? 料理研究家になる前から、調理道具好きでした。いろいろなものを見つけては、『どんな風に使うのかな?』『どんな使い心地かな?』などと思っては、価格と相談しながら、いろいろと買い集めてきました」

道具をただ集めるだけではない。すべて自分で必ず試してみるというのが、藤井さんの信条だ。

「同じように見えて、形や素材、重さ、色など違えば、試してみたくなります。使い心地や自分との相性など、使って試してみたからこそわかることって、たくさんあるんですよ。どんな道具も、ただ持っているだけではなんともったいないことか。使ってみると、新しい発見があります」

手に入れて使った木べらは50本以上

引き出しいっぱいの木べらも、へら部分の大きさや反り方、持ち手の形、素材、重さなどそれぞれ違う。どれも使った経験があり、藤井さんは1本1本の特徴を明確に語ることができる。

“いい道具”とは料理のおいしさと楽しさを引き出すもの

「長年、たくさんの道具を試し続けてきて、ようやく道具のよしあしがわかってきたと思えるようになりました」と藤井さん。

日常の料理に出番が多い、今のベストな道具たちは、経験から裏打ちされた確かな目で厳選されたものばかりだ。料理研究家としての一歩を踏み出した25年前から、大事に使っているもの。ふたりの娘たちの子育てが終わり、夫とふたり暮らしになってから新たに見直したもの。心に余裕が出てから使えるようになった伝統工芸品。働き者の相棒たちが、藤井さんの今の料理を支えている。

「切れ味がいい、上手に焼き上がるなど、“いい道具”は、料理のおいしさの決め手になりますし、新たな料理のヒントも授けてくれます。そんなよき相棒たちに囲まれて毎日、料理をするのはとても楽しいこと。道具選びって、とても大事ですよ」

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