この「美しい繭玉」からとれる絹糸は何メートル?貴重な国内生産のシルク製品も紹介
雑誌「ゆうゆう」とWebサイト「ゆうゆうtime」でご紹介してきた通販商品の中で、ダントツ人気の商品があります。それが、創業43年の企業、大醐が作るシルク製品です。今回はその裏側と今なお完売と再入荷を繰り返す人気商品をお届けします。
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国内生産のシルクにこだわる名古屋発のメーカー
シルクにこだわっている会社が名古屋にあります。
「絹屋」という肌に優しいシルク製品のブランドが人気で、日本の多くの工場が廃業していく現状に危機感を覚え、「工場(職人さん)の手仕事の技術と知恵を守りたい」と奮闘する名古屋のメーカー「大醐」のブランドです。
「日本のモノづくりを未来に」をモットーに掲げる大醐では、「自分が使って心地よく、人とその心地よさを分かち合いたくなるようなほっと心温まり安心できる製品づくり」を目指しています。
この繭から取れる絹糸はなんと1500メートル!
1つの繭玉から取れる、絹糸はなんと1500メートル!そしてこの絹糸を生成するのが非常に手間のかかる作業なのです。
① お湯を沸騰させる
② 繭玉を入れる(5~6個くらい入れる)
③ 沸騰しているお湯に、お水をコップ2杯ほど入れて温度を下げて、繭玉を鎮める
④ 繭玉に水分を含ませて、歯ブラシなどの先がギザギザしているもので、糸を引き出す
⑤ 糸繰り機に繭玉から出した糸を巻き付けて、引き出す
⑥ 糸繰り機を回して、糸を巻き付ける
このような作業を大醐では職人が手作業で行っています。丁寧に作られたシルクは、肌に優しく、いろんな用途に使えます。
白く輝く「美しい繭玉」そこからとれる貴重な絹糸の効果とは?
シルクと人間との関係は古く、紀元前3000年にさかのぼるとされています。
古から現在に至るまで、シルクの光沢、なめらかさなど糸としての美しさが重宝されています。
シルクの特徴は様々です。
①滑らかでやわらかな肌触り
シルクは蚕の繭から作られる天然のタンパク質繊維。
その繊維は細かくて滑らかで、表面がツルツルしているため、摩擦が少なく、敏感肌や乾燥肌の方でも快適に着用できます。
人間の皮膚や髪の成分と似ているため、肌馴染みの良さは抜群。
また、自然の抗菌性(繭の中の命を育むため) もあります。
シルクの成分であるセリシンには、細菌の繁殖を抑える効果があるとされます。
②吸湿性と通気性の良さ
シルクは吸湿性に優れており、汗や湿気を素早く吸収して発散させる性質があります。
これにより、肌が乾燥しすぎたり、逆に湿気で蒸れたりすることが少なくなり、常に快適な状態を保つことが可能に。
また、通気性が良いため、夏は涼しく、冬は暖かいという特徴があり、季節を問わず肌に優しい素材です。
③セリシンによる保湿効果
ハンドクリームや石鹸、入浴剤などにも使用される成分、セリシンがシルクには含まれています。
セシリンには保湿効果があり、肌を乾燥から守ると言われています。
④UVカット効果
蚕が自らの身を守るために吐く糸にはUVカット効果があります。
特殊な薬剤などをふりかけていないため、洗濯しても落ちることはないのが特徴。
⑤静菌・防臭効果
セリシンには、保湿効果の他にも細菌の繁殖を抑える効果があるとされています。
このため、シルク製品は臭いやバクテリアの発生を抑えることができ、肌トラブルのリスクを減少させる効果も期待できます。