【ガーデニング】育てて楽しいハーブ【ナスタチウム】の栽培方法と活用アイデア2選
「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【ナスタチウム】です。
▼桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活▼
桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活
花も葉も食べられる【ナスタチウム】
清楚な雰囲気の花が多いハーブ類の中で、大きくて派手な花を咲かせるナスタチウム。 エディブルフラワーとは、食用可能な花のことを指します。ナスタチウム、ビオラ、キンギョソウ、バラ、カレンデュラなどがあり、サラダやケーキの飾りつけに用いられます。ビタミンやポリフェノールを含むものもあり、栄養価が高い場合もあります。ただし、観賞用の花には農薬が使用されていることが多いため、食用に適したものを選ぶ必要があります。 一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。
ガーデニングで人気ですが、花や葉はエディブルフラワー
別名/キンレンカ(和名)、ノウゼンハレン(和名)、インディアンクレス
科名/ノウゼンハレン科
性質/一年草
草丈/30〜300㎝
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詳細はコチラ可愛い姿でも、味はピリッと刺激的
ナスタチウムはペルー、コロンビア、ブラジルが原産で本来は多年草 多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。 一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。 原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。 品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。
「16世紀にスペインの探検家によってヨーロッパにもたらされ、食用、薬用として利用されました。花がきれいなことから、後に園芸植物としても人気に」と桐原春子さん。
日本には19世紀半ばに渡来し、花がノウゼンカズラ、葉がハスに似ていることから凌霄葉蓮(ノウゼンハレン)の名がついたといわれます。
「原種
初夏から秋にかけてカラフルな花をいっぱいに咲かせ、ハーブガーデンには欠かせない存在です。ヨーロッパでも盛んに利用され、桐原さんはフランスのモネの庭で、大きなアーチの足元を覆い尽くすナスタチウムに感動したといいます。
「花、葉、つぼみが生で食べられるのもメリットです。クレソンのようなピリッとした辛みがあり、サラダやサンドイッチに加えると味のアクセントに。塩漬けにした若い果実をビネガーに漬けると、ケイパーのように使えます。食用にする場合は、無農薬栽培の苗を選んで。刺激があるので食べすぎに注意しましょう」
定期的な液肥できれいに咲かせる
栽培はやや注意が必要。温暖地では、盛夏に花は咲きにくく、秋になると再び開花します。
「液肥を与えると長い間よく花が咲きます。地植えでは冬の寒さで枯れてしまいますが、鉢植えにして室内に取り込むか、暖地であれば緩衝用のプチプチシートなどで覆って鉢ごと保護すると、冬も開花します」
吊るして飾るとより印象的
小さなハンモックにナスタチウムの鉢植えをのせ、室内の窓辺に飾ってみました。ほどよくしだれる茎が動きを生み、ハスのような丸い葉が逆光に透けてきれいです。 八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。 斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。
赤、オレンジ、黄、ピンク、紫、八重咲き
室内で楽しむ際は、水が垂れないよう鉢をポリ袋などで包むか、水受け皿を忘れずに。
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