記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ミント】の栽培方法と活用アイデア3選

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【ミント】です。

▼本連載の他、桐原春子さんの記事はこちら▼
桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

さわやかな香りが魅力的な【ミント】

さわやかな香りが特徴のミント。日本ではハッカとも呼ばれ、古くから親しまれているハーブです。ティーでおなじみですが、それ以外の活用法も覚えましょう。

別名/ハッカ(和名) 
科名/シソ科
性質/多年草 
草丈/10~100㎝

リフレッシュ効果満点の清涼感あふれる香り

北半球の温帯などに自生し、清涼感のある芳香を放つミント。

「ギリシャ時代から薬用に使われ、リフレッシュ効果は折り紙つきです。蒸し暑い季節に、葉をパンとたたいて香りを立たせ、水やジュースに入れて飲んでみてください。本当にすっきりします。食用に使いやすいのはペパーミントとスペアミントで、ペパーミントのほうが鼻から喉にクッとくるような強い香りですが、好みのほうをどうぞ」と話す桐原春子さん。

日本では生やドライの葉がミントティーによく利用されますが、桐原さんによると、英国ではラム肉のローストにミントの葉を使ったミントソースを添える食習慣もあるそうで、活用法は幅広くありなす。

「フランスではミントをどっさりトッピングしたラーメンに出合ったこともあります。サラダにミントの葉を散らしたり、クッキーに葉を混ぜて焼いたり、鍋料理の具に使っても美味しいですよ」

ミントには、リンゴの香りがするアップルミントや、葉に白い斑が入るパイナップルミントなど多くの種類があります。葉が美しいので、ブーケ作りにも適し、ドライミントを袋に詰めたサシェや、ポプリなどクラフトにも使いやすいところも魅力。

【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ミント】の栽培方法と活用アイデア3選(画像3)

スペアミント

【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ミント】の栽培方法と活用アイデア3選(画像4)

ペパーミント

3年たったら株分けして植え替えを

ミントは繁殖力が旺盛で、地植えにすると茂りすぎたり、交雑して香りが変化したりすることもあるので、桐原さんは鉢植えで育てることをすすめている。

「鉢の縁まで根がびっしり回ったら、シャベルで根を切っても大丈夫。また、5年くらいで株が突然だめになることがあるので、3年ほどたったら株を抜いて根を分け、新しい土で植えなおすとよいでしょう」

スペアミント1苗をペイントしたプラ鉢に

水性塗料でブルーにペイントしたプラスチック鉢にスペアミントの苗を植えました。鉢をたくさん作って並べても楽しく、葉もふんだんに使えます。育てたミントを眺めながら、葉を浮かべたミントウオーターを飲めば気分爽快!

薄紫の花が咲くのも楽しみです。苗が大きくなったら、大きな鉢に植え替えて。

【ガーデニング】育てて楽しい多年草ハーブ【ミント】の栽培方法と活用アイデア3選(画像6)

スペアミント

植え替えとは、鉢植えや地植えの植物を別の場所や容器に移して育て直す作業を指します。生長に伴って根詰まりを起こしたり、用土の養分が不足したりした場合に必要で、植物の健康を保つために欠かせない手入れのひとつです。時期としては休眠期や生長初期が適していて、新しい用土や大きな容器、広い場所に植え替えることで根の活性化を促します。根の状態を確認しながら丁寧に行うことで、再び元気に育ちやすくなります。

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

地植えとは、植物を鉢やプランターではなく庭の地面に直接植える方法のことで、根が土中に自由に広がるため株が大きく育ちやすく、水やりや肥料の持ちもよくなるといったメリットがあります。例えばバラや宿根草、樹木類などを長期間育てたい場合に適していて、植えつけの際には土壌の排水性や日当たり、風通しなどを考慮して場所を選ぶことが大切です。

詳細を見る
画面トップへ移動