【60代からの住まい術】目指すは「無理に相手に合わせない暮らし」毎日が快適になる3つのリフォームポイントとは?
リフォームでストレスも軽減できる
「たとえば、掃除機を使いたいのは洗面所なのに、収納場所が遠いと掃除が面倒になりがちです。使う場所の近くに収納場所をつくるなど、リフォームで不便さを解消すると、家事がぐんとラクになります。趣味を楽しむ余裕も生まれますよね」
水越さんいわく、夫婦間のストレスもリフォームで減らせるというが、どんな秘策が⁉
「いくら仲がいい夫婦でも、やりたいことは別々だし、寝起きの時間も違ったりします。信頼関係がすでに築けているゆうゆう世代なら、もう相手に無理に合わせなくてもいいと思うので、それぞれが自分の居場所をもつのはいかがでしょう。話したくなったらリビングに集まる。そんなふうに上手にすれ違うことが、夫婦が快適に過ごすコツかもしれません」
リフォームに、遅すぎるということはないと水越さんは言う。「私の義父は、95歳で自宅の水回りをリフォームしましたが、亡くなるまでの2年間、快適に過ごすことができました。リフォームをしたいと思ったときが、始めどき。リフォーム後の住まいで一日でも長く快適な暮らしが送れるよう、一歩踏み出していただけたらと思います」
ゆとりを生み出すリフォームでリビングが心地よい空間に
ゆうゆう世代の3つのリフォームポイント
健康寿命を延ばす家
窓や天井、床下を断熱化し、暑さ・寒さを解消すると体への負担が減り暮らしが快適に。介護に備えたリフォームを行うと老後も安心。
ストレスを減らす家
日々感じていた不便さやストレスを、収納スペースの確保や動線の修正で改善。自分の居場所をつくれば、夫婦間のストレスも減らせる。
家族や友人を呼べる家
キッチンやトイレ、浴室、洗面所などの水回りを快適にすると、家全体の質がグンとアップ。気兼ねなく人を招ける家になる。
写真協力/永野佳世 取材・文/恩田貴子
※この記事は「ゆうゆう」2024年12月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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