50代のお悩み「朝起きたときに手指がこわばる」内科医がアドバイス 3分でラクになるおすすめの方法とは?
さまざまな不調があらわれる50代。健康に関する疑問に医師がアドバイスします。前回は、「手に持っている物を落としやすくなった」というお悩みについて、婦人科医に伺いました。今回は、「手指がこわばる」お悩みについて。内科医の石原新菜先生に伺います。
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医師
石原新菜
いしはら・にいな
イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療にあたっている。親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。著書に『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)など多数。
いしはら・にいな
イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療にあたっている。親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。日本内科学会会員。日本東洋医学会会員。著書に『やせる、不調が消える 読む 冷えとり』(主婦の友社)など多数。
Q
朝起きたときにとくに、手指のこわばりを感じます。
A
寝起きは血流が悪いから。43℃ぐらいの熱めのお湯で手浴をしましょう
健康の基本は体を温めること!
年齢を重ねるにつれて筋肉量が減ること、低体温になること、女性ホルモンが減ることなどが理由で、手指のこわばり、関節の痛みを感じる人が増えていきます。体の熱は筋肉で作られるので、筋肉量が減ると体温も低くなります。また女性ホルモンが減ると、関節がダメージを受けやすくなるのです。
「朝起きたときにとくに」というのが、このご質問のポイントですね。起きて活動しているときよりも、じっと寝ているときのほうが体温は低くなります。つまり体を動かしていないので、血流が悪くなって、朝起きたときに手指のこわばりを感じやすいのです。
寝起きは手指のこわばりを感じるけれど、しばらく手指を動かしていると、気にならなくなってくるというのがよくあるパターン。そういう方は一時的に血流が悪くなっているだけなので、とくに心配する必要はありません。
手指をある程度動かしても、なかなかこわばりがとれない、ふだんのようにスムーズに動かせないという人は、手浴をするといいでしょう。
手浴のやり方
【1】洗面器などに、手首までがつかる程度のお湯を張ります。お湯の温度はちょっと熱めがいいので、43℃ぐらい。
【2】3分~5分ぐらい、両手をお湯につけましょう。このとき、しっかりと手首までお湯につけること。手指だけでなく、肩や首の血流も促進されるので、肩こりなどもラクになるでしょう。
手指のこわばりを感じる人だけでなく、全ての人、全ての世代の人がとにかく体を温めてほしいですね。肌の美しさも臓器の健康も血流がよければこそ! 血流をよくするようにきちんと寝る、入浴時はお湯につかる。腹式呼吸をする、腹巻をしたりしょうがを食べたりして体を温める、笑うことも血流がよくなるのでおすすめなんですよ。体を温めて、血流をよくする。それで健康の基本を保てると思います。