「なんだかイライラ、ぐっすり眠れない…」50代〜に。自律神経を整える6つのヒント—小林弘幸先生に聞く
穏やかに過ごすためのヒントを、小林弘幸先生がアドバイスします。物事をポジティブに捉え、自分で自分の機嫌をとることができれば、自律神経も整います。自分の機嫌をアップさせる秘訣は、自分のペースで動くことや新しいことを始めること。3行日記を書くことなど、ピンときたものから、トライしてみませんか。
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ゆらぎ世代の女性は、子どもが成人したり、夫が定年退職したり、あるいは親の介護が始まったりと、何かと変化の多い年代。その中で自律神経を安定させて過ごすには、できるだけ自分のペースを守ること。周りに何があろうが、自分のペースで行うことが、一番ストレスのたまらない方法です。
ペースをつくるには、まず起床時間と就寝時間を決めてみましょう。
片づけで気持ちよさを即実感
片づけや掃除で「気持ちよさ」を味わうと、自律神経が整います。身の回りがきれいになると、スッキリして気持ちがガラッと変わるからです。引き出しを片づけたり、テーブルを拭いたり、1日1カ所だけでもOK。
家族が散らかしてイライラするときは「ここだけはきれいにしておこう」と、自分の領域を決めておくとよいでしょう。
人に期待しない、人のせいにしない
なかなか自分の思いどおりに物事が進まないと、つい人のせいにして、イライラが増幅します。でもイライラは、自律神経的にも絶対にNGです。
そもそも人のせいにするのは、相手に期待しているから。相手に期待する代わりに「私、よくがんばった」と自分を褒めてあげると、上機嫌にもっていくことができます。
自分のために動く!
誰もが自律神経が乱れがちで、悪い流れに乗ってしまいがち。とはいえ過去の生活は完全に取り戻すことはできません。こんなときこそ、自分をリセットして流れをよい方向にもっていくことが大切です。
まず自分のために動く。そして自分なりの新しい生活や生き方を新たにつくっていきましょう。
新しいことを始める
40代から自律神経のパワーが下がり始め、更年期も終わる50代後半になると、自律神経はもう底をついています。
だからこそ、50代後半からは趣味や運動など、新しいことを始めて活力を上げるようにしましょう。そこで出会った人と話をすることも大切です。気になることがあれば、どんどんトライしてみましょう。
3行日記を習慣にする
せっかく上機嫌をキープしても、1つ嫌なことがあると、ネガティブの沼に落ちていくのはあっという間。思い通りにいかない人生で、自分を励ますのにもってこいの方法が3行日記です。
1日を振り返り、3つの項目を1行ずつ紙に書き出すだけで、客観的に自分のことを見られて、ストレス発散にもなります。
3行日記に書く項目
1 今日一番ストレスを感じたこと
2 今日一番感動・感謝したこと
3 明日の目標
小林ドクターの上機嫌の習慣
「夫婦でYouTubeを始めました」
コロナ禍のダメージから立ち直るには思い切ってリセットすること。私も新しいことに挑戦しようと、YouTubeで健康情報を発信する『ドクター小林の健康塾』を始めました。楽しくてワクワクした気持ちがよみがえっています。
PROFILE
小林弘幸先生
こばやし・ひろゆき●順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者として、自律神経と腸を整える健康な心と体を提案。順天堂医院に日本初の便秘外来を開設し、「腸のスペシャリスト」として、多数のメディアで活躍。新刊『上機嫌の習慣』(主婦の友社)好評発売中。
※この記事は「健康」2023年春号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
▼※2023年4月19に配信した記事を再編集しています。▼
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