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【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?

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吉原美奈子

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?

フェンスに絡ませたキモッコウバラ。春にふさわしい柔らかい黄色がラブリーで、小さい葉とのバランスもとれています。

一般のバラに先がけて花を咲かせるモッコウバラは古くから人々に親しまれ、多くの庭に植えられています。もちろんバラの仲間ですがハイブリッドティーなどとは育て方が違います。モッコウバラの基本知識を押さえておきましょう。

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【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像2)

青い花瓶の中に生けたキモッコウバラ。長く伸びるので惜しげなく切れるのがうれしい。ラベンダーなどの青い小花との相性は抜群です。

モッコウバラってどんなバラ?

モッコウバラというとクリーム色の、ポンポン咲きの小輪バラを思い浮かべる方が多いことでしょう。
これは正式にはキモッコウバラという名で、モッコウバラは白い花色のほうを指します。

しかし、一般にはモッコウバラ=キモッコウバラとして認知されていて、白のほうを指す場合はシロモッコウバラと呼んだりする逆転現象も起こっているようです。

モッコウバラの原種

原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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はロサ・バンクシアエ・ノルマリスという白の一重の小輪のバラで、そこから現在のキモッコウバラが誕生しました。
ちなみにキモッコウバラの学名はロサ・バンクシアエ・ルテアです。

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像3)

白のモッコウバラ。本来、モッコウバラといえばこちらを指しますが、今は黄色のほうがポピュラーに。

キモッコウバラの特徴はつる性の一季咲き

一季咲きとは、一年のうち特定の季節にのみ花を咲かせる植物のことを指します。特にバラにおいてよく使われる用語で、春から初夏にかけて一度だけ花を咲かせ、その後は葉の生長や株の充実に向かうタイプの品種を指します。これに対して、四季咲きの植物は年間を通じて複数回花を咲かせる特性があります。

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で、花径2.5cmの小さな花が10輪ほどかたまって開花します。無数の花のかたまりが長く伸びる枝に付く様子は圧巻で人目を引きます。

枝にはトゲがほとんどないのもうれしい特徴で、誘引

誘引とは、植物の枝やつるを支柱やフェンスに沿って結びつけ、形を整えたり、日当たりをよくしたりする作業です。生長に合わせて、ひもなどでやさしく固定します。見た目を美しくするだけでなく、花つきや収穫量にも影響します。

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などの作業も楽にできます。
花期は一般のバラよりかなり早く、関東地方以西ではゴールデンウィークの前に満開になりますが、最近は温暖化の影響でしょうか、4月中旬に満開になることも珍しくはありません。

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像4)

塀の上にモッコウバラを這わせて上部を隠した例。常緑の枝が旺盛に伸びるので目隠しにもいいのです。

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モッコウバラの育て方のポイント

モッコウバラ(キモッコウバラ)は常緑性のため、ハイブリッドティーなどの一般のバラとは栽培法が異なります。
バラは冬に枝を深く切り詰める冬剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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を行いますが、モッコウバラは花芽が付く時期が早いため、冬剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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を行う必要はありません。

4月の花が終わったら枝が旺盛に伸びだしますが、5月~7月初旬までに剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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を行って株をすっきりさせましょう。
その後9月頃までに花芽が完成するのでそれ以降は深い剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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は避けてください。

ただし、夏前に剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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を済ませても、モッコウバラは生育が旺盛なため、冬にはまた大きく伸びていることが多いものです。
せっかくついた花芽を落とさないよう冬の剪定

剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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は行いませんが、不要な枝であれば切り、枝を軽く整える整枝を行ってください。

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像5)

苗を植えて1~2年のモッコウバラ。これからぐんぐん伸びることでしょう。白のほうが黄より香りがあります。

また、モッコウバラは一般のバラほどは肥料を欲しがりません。
新芽が伸び始める時期と花後に、油かすと骨粉の固形肥料かバラ専用肥料を与える程度で十分でしょう。
肥料を与え過ぎると病気にかかりやすくなったり、花付きが悪くなるので注意してください。

モッコウバラは丈夫で病気にもかかりにくいため、日当たりと風通しのよい場所に植えているのであれば薬剤散布もほとんど不要です。
3月末に消毒を1回行えばきれいな花が見られるでしょう。

【ガーデニング】可愛いモッコウバラの育て方と、注意したいこととは?(画像6)

こちらはダマスク系のオールドローズ。古めかしい紫のロゼット咲きで、強い香りを放ちます。

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スタンダード仕立てとは、植物の下部の枝を取り除き、一本の幹を高く伸ばして上部に球形や傘形の樹冠をつくる仕立て方です。​バラやベンジャミンなどで見られ、庭のアクセントとして人気があります。

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パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。

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