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韓国ドラマ【ホジュン】20代になったジュンの激変姿に動揺したのは私だけではないはず!1〜9話レビュー

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藤岡眞澄

テレビ東京で放送中(月〜金 8時15分 全68話)の「ホジュン〜伝説の心医〜」は、2013年に韓国MBCで放送された歴史エンタメドラマ。朝鮮王朝時代に実在した名医の波乱万丈な生涯を描きます。これでもかという困難を乗り越えていくホ・ジュン。今回は、1〜9話のレビューをお届けします。(U-NEXT、FOD、Amazon Prime Video では全135話で配信中)
※ネタバレを含みます

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幼いジュンが父のもとを去る後ろ姿が切なすぎる

どこまでも広がる白い雪原を空撮。一転、横たわる裸同然の紅顔の美少年にズームイン―― ドラマ『ホジュン~伝説の心医~』(以下『ホジュン』/MBC/2013年)は、ファーストシーンからして胸をザワつかせる演出に富んでいる。

ちなみに、この少年の正体は主人公ホ・ジュンの幼少期。演じたカン・ハンビョル(当時10歳)の感想は「寒くて大変だった」だそう。

『ホジュン』は朝鮮王朝時代に実在した名医ホ・ジュンの波乱万丈の生涯をドラマチックに描いた歴史テンターテインメント。身分差別や次々と降りかかる困難を乗り越え、王を診察する御医にまで昇り詰めたホ・ジュン。その後、世界記憶遺産『東医宝鑑』の編纂に心血を注ぎ、“心医”として敬われながら世を去るまでが描かれる。

日本でも『JIN-仁』(TBS/2009年)が大ヒットしたように、医療ドラマとしても見ごたえ十分だ。

軍官の父ホ・リュン(チェ・サンフン)と側室で身分の低い母ソン氏(コ・ドゥシム)の間に庶子として生まれたホ・ジュン(キム・ジュヒョク)。父からの愛情不足や正室、嫡子からの嫌がらせに鬱憤をため込みながらも学問に励んでいたのは、父のような立派な軍官になることに憧れていたからだった。

だが、聡明なジュンに嫉妬する嫡子の兄の悪だくみから、冒頭の雪原で命を落としかけた自分を助けてくれた初恋の少女ミヒョン。彼女を窮地から助けることができなかった心の痛み、そして父が軍官としての立場を優先して、庶子の自分を見捨てたことにジュンは絶望する。

「やっと僕は自分が何者かわかりました。旦那様、僕のことはもう気になさらないでください」

幼いジュンが実の父を「旦那様」と呼び、裸足で父のもとを去る後ろ姿が目に焼き付いて離れない。切なく、悲しすぎる。

ところが、だ。10年後、20代になったジュンの激変姿に動揺。撮影当時、ジュン役のキム・ジョヒョクは40歳。ビジュアルギャップになじむまで、いくらかの時間が必要だったのは私だけではないはず。だが、これも一代記あるある、だ。

成人して自暴自棄な生活を送っていたジュンは“龍川の暴れ馬”と呼ばれていた。だが、密貿易に手を出したことで捕まり、郡守を務めていた父の苦渋の配慮で、遥か遠い南の山陰に母と逃げ延びることになる。

だが、この逃避行には同行者がいた。父が逆賊の濡れ衣を着せられ、追手から逃れようとしていた両班の娘イ・ダヒ(パク・ウンビン)。ジュンは、初恋の人を守れなかった心の傷はダヒを守り、ともに生きることで消す、と決めた。

道中、ダヒの両班への名誉回復を知り、母と同じような身分違いの結婚は不幸になると離れ離れになる紆余曲折もありながら、ジュンが暮らす山陰まで追いかけてきたダヒ。その地でジュンが、名医と名高いユ・ウィテ(ペク・ウンシク)に弟子入り志願した医院にダヒが肺炎で担ぎ込まれたことがきっかけで、2人は運命の再会。反対する母を説得して、あっと言う間に結婚する。

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