79歳を迎えた【中尾ミエさん】「実はひとりじゃ何もできない…」そんな不安を解消してくれた趣味とは？

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できることを増やすのは先々の不安を減らすため

　年齢を重ねて、「自分でできることを増やしたいな」と思うようになりました。10代でデビューして以降、周りの人が全部やってくれていたから、自分では何もできない……。そういう生き方が不安になってきたんです。その不安材料を減らすためにも自分でできることはやってみようと思って、DIYのまねごとを始めました。

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リビングのソファをなくして木製のベンチを作ったり、壊れた庭のデッキテーブルを作り替えたり。部屋の壁や家の塀にペンキを塗ったりもしたわよ。そういうのがすごく楽しいんです。DIYの魅力は、何といっても「自分でやった」という達成感。今までやったことのないことでも「できた！」「私、やるじゃん♪」と、新たな発見があります。それだけでも「ひょっとしたら私、この先ひとりでも大丈夫かもしれない」と思えちゃう。そういう発見って、やっぱり嬉しいじゃない？「これができた」「あれもできるかも」が増えると、自信も楽しみも増えていくと思うんです。

できることが増えると、自信につながる

　そして、DIYは高価である必要がない。「自分でやった」という喜びのほうが大きいから、お金をかけなくてもいいのよ。硬い木のベンチだって「自分で作ったんだから」という満足感があります。もちろん、すべてを私ひとりでやっているわけではありません。実は私が経営する自宅隣のアパートの住人に師匠がいるんです。もう10年ほどアパートに住んでいる方なんだけれど、ある日、何となくDIYの話をしたら「僕、得意です。道具も持っています」って。灯台下暗しで「こんなにそばにいたの!?」ということがあるから、何でも話しかけてみるものね。