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アラカンの涙腺がゆるむ、啓子(森口博子)のシビアなトークのあとの生演奏「続・続・最後から二番目の恋」第8話レビュー

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柚野木

小泉今日子×中井貴一の大ヒットシリーズ「続・続・最後から二番目の恋」。11年の時を経て、吉野千明と長倉和平の関係はどう変わった? そして変わらないものとは? 第8話「泣いても笑っても、愛おしい人生」のレビューをお届けします。
※ネタバレにご注意ください

▼前回はこちら▼

現実の“しんどさ”が際立つ典子(飯島直子)に共感!「続・続・最後から二番目の恋」は今の私たちに刺さる 第7話レビュー

無口だった和平がようやく口を開く「よく生きてくれた」

奇跡のようなことがおこった。真平(坂口憲二)が病気の不安から解放されたのだ。

病院で検査をしたら、子どものときからずっと脳幹部にあった腫瘍の影が、すっかり消えているのが分かったという。その報告を本人から受け、万理子(内田有紀)、典子(飯島直子)、和平(中井貴一)そして義母にあたる大橋秀子(美保純)、いつも饒舌な家族はみんな、おどろき、そして目をうるませるばかりだ。

病気と向き合っている真平をずっと見守ってきた家族もまた、気を張り詰めて頑張り続けてきた。いろんな感情がわき上がって、なかなか言葉にならないのは当然だ。

この日はカフェ・ナガクラを休業にして、真平と知美(佐津川愛美)がスペシャルな席を準備して家族と千明(小泉今日子)に報告するのだが、このシーンでは乾杯の場面までBGMが一切ない。真平の思いをしっかりと伝え、それぞれの表情を静かに見せていく。

ずっと無口だった和平がようやく口を開いたのは乾杯のとき。「よく生きてくれた」と切々と思いを語り、そしてみんなでグラスをかかげ、よろこびをわかちあうのだった。

ここから始まる真平のセカンドライフ。双子の万理子の心が「ティーンエイジャーのよう」であるならば、それこそ彼も10代をやり直すくらいの勢いでいろんなことにチャレンジしていってほしい。

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シビアなトークのあとには、ご褒美のような素敵な曲が!

「セカンドライフ」と言えば、今回はこの人にもスポットライトが当たった。

出版社に勤めている啓子(森口博子)が、自分なりに潮時を見極めて、60歳の定年で退職を決意したと友人2人に告げる。どうやら彼女の決意は固いらしい。そして、自分が仕事で微妙な立場にいることについて涙ながらに語る啓子に、そんなことない、と強く言えない千明と祥子(渡辺真起子)。

テレビ、音楽、出版、いわゆる「業界」の人である3人。彼女たちが就職したころ、それぞれの業界はとても華やかだったわけだが、それから40年近い時がながれたいま、時代の空気は刻々と変化している。それぞれに現実的な判断をする時が迫っている。

でもそこからが、このドラマらしい。ちょっとシビアなトークのあとには、ご褒美のような素敵な曲を用意してくれて、その場をぐっと温めてくれるのだ。それは今シーズンのエンディング曲「ダンスに間に合う」。

まさかの本人、思い出野郎Aチームが出演し、生で演奏を始めてくれる。前奏からワーッと盛り上がり、歌詞にじわっときて、こちらまで涙腺がゆるみそうになってくる。

(今回は最後、この曲のカバーバージョンを歌っている小泉今日子と中井貴一のコンビもキメッキメの衣装で登場。次回予告とセットで何度でも見てしまう!)

そして今回は、チーム千明を支える人のお仕事ぶりについても語っておきたい。

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