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アラカンの涙腺がゆるむ、啓子(森口博子)のシビアなトークのあとの生演奏「続・続・最後から二番目の恋」第8話レビュー

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柚野木

どうかひとつ、千明も本気を出して納得できる仕事を!

千明が会社で一人、つまらなさそうな顔でぼんやりしていると、そこに長年の相棒である三井さん(久保田磨希)が現れ、すかさず、ぴしゃりと言い放つ。
「いまの千明さんの顔でスタッフルームには入ってきてほしくないな」
ひゃー、千明にこんなこと言えるのは、三井さんしかいませんよ。

みんなが仕事をしやすくなる現場をつくっていこうとするがゆえに、ここで愛のあるきびしい言葉を投げかけているわけなのだが、これはもとはと言えば、千明の言葉なんだ、ということも話して、フォローが絶妙だ。

千明はここで「くやしいくらいに、そのとおりだわ」と返答するのだが、正直、もう少し謙虚に接してほしかった。この人なしでは、チーム千明は成り立たないのだから。

そして千明を慕い、いい仕事をする人、といえば万理子もはずせない。
万理子はある朝、真平と「冒険旅行」の時間を取り戻すべく、まずは近所の大平山へ出発するのだが、その直前、千明の家に向かって丁寧にお辞儀をして去っていく。

何ごとかと思ったら、彼女は月9の企画書をわざわざ出力し、手紙を添え封筒に入れて千明宅のポストに投函していたことが分かる。それまでに企画書をメール送信するのを思い悩むタイミングもあり、この場面で、万理子があえてこの方法をとったことが分かってくる。内容は分からないが万理子の成長を予感させ、千明が縁側で手紙を読むシーンが意味深だ。

この手紙の内容がどうであれ、三井さんや万理子のような人たちと一緒に働けるうちに、どうかひとつ、千明もピリッと本気を出して彼女自身が納得できる仕事をしてほしい。残されている時間はそんなにない。がんばれ千明!

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