50代後半で築31年の二世帯中古住宅に住み替え。【整理収納の達人・井田典子さん】のシンプルライフ
人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、整理収納アドバイザーの井田典子さん。二世帯住宅で長女一家と同居をスタートしました。前編は築31年の住まいをご紹介。
▼こちらもどうぞ▼
>>60歳目前に愛娘を喪い、ひとりに。パフューマーがこれからを見つめ直すために選んだ、30㎡の小さな部屋Profile
井田典子さん
整理収納アドバイザー●1960年、広島県生まれ。長らく雑誌『婦人之友』の友の会に所属し、誌面での整理収納術などが人気に。50代から始めた「片づけ訪問」は600軒以上。『片づけられない人はまずは玄関の靴を数えましょう』(主婦の友社)他、著書多数。YouTube配信中。
同居の提案を受けて50代後半で住み替え
2年前に発売された著書『井田家の40年 暮らしとお金のありのまま』が大反響を呼んだ井田典子さん。「ほんとに丸裸ですよ」と井田さんが苦笑するように、新婚時代から現在までの住まいと家計の全貌が余すところなく(!?)公開されている。
当初は「家計についての本を」という要請だったが、「住まいは〝家族の器〟で、家計とは切り離せないんですよね。私はいつも、必要より狭い家に住んできましたが、不満に思ったことはないんです。夫婦と子ども3人で広さ45平方メートルの団地暮らしだった10年間は、狭くても快適に過ごせるように工夫する〝家事筋〟が鍛えられました」
団地住まいのあとは、念願の一軒家を購入して移り住んだ。2階建ての4LDKで、広さは84平方メートル。成長した子どもたちに個室を与えられたのが何よりだったが、20年後、再び夫婦ふたり暮らしに。
「3つの子ども部屋は役目を終えてガランとしていましたが、やっと住宅ローンを終えてホッとした矢先、長女から『一緒に住まない?』と驚きの提案があったのです。当時私は50代後半。動くなら今しかないという思いがよぎり、夫と物件探しや旧宅の売却に奔走することになりました」
