「価値観が100%合う人なんていません」主婦ブロガー・カータンさんに聞く、人間関係・家庭円満のコツ。
大人気主婦ブロガー、カータンさんによる、「50代の楽しみ方」インタビュー。第2回目は友だちとの関係について詳しくお話を伺いました。新刊『ビバ 女の古』(主婦の友社)の出版記念スペシャルトークイベントで出た話も交えてお届けします。
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>>人気主婦ブロガー・カータンさん「今が一番ラクで楽しい!」出版記念トークショーで見えた、50代のホンネ「親友」に固執すると、分かり合えなかったときの失望感がハンパない
―カータンさんのブログや著書には、友だちとのエピソードがたくさん出てきます。
カータンさん(以下、カータン) ひとりの時間や家族と過ごす時間も好きですが、友だちとしゃべっている時間が大好きなんです。トークイベントで司会をしてくれているK美は仕事の元同期なので、もう30年以上の付き合い。
私は「仲良くできそう」と思った段階で自分をさらけ出していくけれど、ひとりに固執しないようにしています。若い頃は「親友だよね」「一生友だちだよね」と誓い合っても、考え方や生き方は変わっていくもの。仕事や結婚、子育てで人生が枝分かれしていくから、分かり合えないこともありますよね。だから深い友だちひとりだけ、というより浅く広くつながっています。
友だちといっても、価値観が100%合う人なんていません。とくにコロナ禍でそれを実感しました。「どうして分かってくれないの?」と失望するより、「あの人はああいう考え方なのね」と割り切っちゃう。そうすると裏切られた気持ちになることもないし、期待することもなくてラクです。
ブログや書籍でよく描いているマリリンも十数年の友だちだけれど、芸能ゴシップ担当(笑)。私が好きなプロ野球の話はいっさいしません。子育ての話はママ友とするし、いろいろなジャンルの友だちがいていいと思うんです。
信頼できる友だちに勧められたら、なんでもチャレンジしてみる
―カータンさんが今、興味を持っていることはありますか?
カータン 新刊にも書きましたが、映画やドラマのエキストラに出ることです。 マリリンに勧められて挑戦したら楽しくて! 私たちは「エキ活」と呼んでいます。
何か新しいことにチャレンジするときは、友だちがきっかけになることが多いですね。全然知らない人なら「ふーん」としか思いませんが、私のことをよく知った上で勧めてくれていることが分かるので。マリリンからはボイトレの楽しさも教えてもらい、レッスンに通っています。
最近知って、これからもっとハマりそうなのはシャクティマット。小さな突起がたくさんついているマットのことで、この上に20分横になると血流がよくなり眠りが深くなるそうなんです。新刊にも登場する友だちのBちゃんが使っていて、旅行などでこのマットがないとソワソワするほど夢中。ご主人と取り合いになったから2つ目を購入したという話を聞いて、すぐAmazonでポチりました。Bちゃんはいろいろな人にマットを勧めているけれど、その場で購入したのは私が初めてだそうです(笑)。
―そのフットワークの軽さは、人生を楽しくする大きなコツかもしれません。
カータン 映画でも健康グッズでも食べ物でも、勧められたらとりあえず自分で試してみる。友だちの言葉だったら素直に受け入れられるし、それで楽しめたらラッキーですよね。
リアクションはオーバーなほどいい! どんどん人が寄ってくる
カータン もうひとつ、今後の人付き合いで意識してほしいのがリアクションです。人からプレゼントをもらったとき、気になる話を聞いたときなど、ちょっとオーバーなくらい反応するといいと思うんです。アメリカ人の「ワオ!」「サンキュー!」みたいに(笑)。
大人になればなるほど新しい出会いが少なくなると思うんですが、リアクションがいいと「この人と話したい」「この人に話を聞いてもらいたい」と。人がどんどん寄ってきます。マリリンもリアクションが激しいから、会社ではいろんなゴシップが真っ先にマリリンの耳に入ってくるらしいです。それに、旦那の話に「えー、すごいね!」とオーバーに反応すれば、家庭も円満になるかも。ちょっと面倒でも、心の中で「チッ」と思えばいいんです(笑)。
私は娘たちにもリアクションの英才教育(!)をしてきました。「テレビ番組で芸能人が急に自宅にやってきてプレゼントを渡す、みたいな場面がもし訪れたら、とにかく驚くの! これでもかというくらい喜びと驚きを表現して」と言ってきたんです。そのおかげで長女は、学校の授業中でもすごいリアクションをするようになり、クラスで浮いてしまうというちょっとした事件も(笑)。
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カータンさん プロフィール
人気主婦ブロガー。2007年にブログ「あたし・主婦の頭の中」を開設。コミカルなイラストで日常をユーモアたっぷりに描き主婦層を中心に人気が大爆発。「Japan Blog Award 2008」総合グランプリ受賞、「livedoorブログ OF THE YEAR 2015」最優秀グランプリ受賞。以降殿堂入り。月間アクセス数は800万超、ブロガーとして確固たる地位を確立。主な著書に親の介護に体当たりに挑んだ『健康以下、介護未満 親のトリセツ』、『お母さんは認知症、お父さんは老人ホーム介護ど真ん中!親のトリセツ』(ともにKADOKAWA)など。
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撮影/佐山裕子 取材・文/佐藤望美
