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衝撃データ「命の期限が迫った時、7割の人は意思を伝えられない」日頃からすべきことは?【後悔しないお別れ】

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永井康徳

「自分はどう死にたいか」——そう考えたことがあっても、実際に命の危機に直面したとき、7割の人はその思いを言葉にできないといわれています。だからこそ、元気なうちに準備しておきたい! 多くの看取りを見届けてきた「たんぽぽクリニック」の在宅医・永井康徳先生の新刊『後悔しないお別れのために33の大切なこと』から、そのヒントを抜粋してお届けします。

本人が意思表示できないときに備えるには

がんのように病状が徐々に進み、段階を踏んで死について考える機会がある場合は本人の希望を聞くことができます。

しかし、ある日突然、意識不明の重体に陥ってしまったり、意思確認できないまま認知機能が低下してしまったりすることもあます。そのような場合、家族は本人ならどうするだろうかと、悩み迷いながら決断することを迫られることになります。

回復の見込みがないまま延命治療を受け入れると、それを解除することは死に至ることになります。医師は生命維持装置を外すことを躊躇(ちゅうちょ)しますし、一分一秒でも長生きしてほしいと願う家族も、なかなか受け入れられないでしょう。

ただ、それは本人にとってはどうなのでしょうか。内閣府が平成24年に行った「高齢者の健康に関する意識調査」では、「延命を目的とした医療は行わず、自然にまかせてほしい」と答えた人の割合が9割を超えていました。

自分はどうしたいのかを記録しておこう

「最期はこうしたい」と自分で意思表示できればいいですが、できないことも起こりえます。誰でも、いつでも、命に関わる大病や大ケガをする可能性があります。命の期限が迫ったとき、約7割の人は自分の意思を伝えることができないというデータもあります。そのような場合に役に立つのが、もしものときにどうすればいいかという意思を明確に記したものです。

「もしノート」「エンディングノート」「終活ノート」など、ノート形式のものが市販されていますが、自分で書き留めておくだけでもいいので、自分がどうしたいのか、もしものときにどうすればいいのかをまとめておきましょう。

こうしたものは高齢になってから用意するものと思われるかもしれませんが、死は思いがけずやってくることもあります。思い立ったその日から準備することをおすすめします。

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