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【ガーデニング】夏空に映える大型の宿根草[8選]初心者にもおすすめ!

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光武俊子

草花がグングン育つ夏! 暑さも吹き飛ばすようにのびのびと大きくなる宿根草を育ててみませんか。ヒマワリのような一年草もよいけれど、宿根草なら来年も咲いてくれる楽しみがあります。草丈が高くなるから遠くからでも目立ち、視線をくぎづけにしてくれる花々です。

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植物がよく育つ夏だから楽しめる大型宿根草

夏は植物の生育スピードが速いためか、草丈高く育つ宿根草が数多くあります。大型の宿根草はインパクトがあって遠くからでも目立つもの。花壇の後方でも視線を引きつけ、存在感を発揮して庭の主役になります。

シンボルツリーならぬシンボルペレニアル(=宿根草)として、門の周囲や玄関先を飾るのもよいでしょう。「大きくなるなら鉢植えでは無理?」と諦める必要はありません。直径24~30㎝の大きめな鉢に植え、地上部が枯れる冬は裏庭などで管理してはどうでしょう。

大きく育つ宿根草の多くは日当たりが大好きです。日照時間が短いと弱々しく徒長して、茎が倒れやすくなったり、花つきが悪くなったりします。今回ご紹介する花々は支柱などなくても大丈夫なものばかり。大きく育てようとして肥料過多になると、かえって軟弱になることもあるのでご注意を!

初心者でも育てやすい丈夫な大型宿根草[8選]

あでやかな花房が次々に開花【宿根フロックス】

開花期:6~10月
草丈:60~120㎝

オイランソウという和名のように、大きな花房があでやかで視線を引きつけます。花色や花模様、斑入り葉などとバリエーション豊富な品種が多数。花がらを摘まなくても次々に花が長期間咲き続けるのも特徴です。うどんこ病が出やすい難点がありますが、耐病性のある品種も登場しています。

花の少ない時期に貴重な存在【バーノニア】

開花期:8~11月
草丈:100~150㎝

ベルノニアとも呼ばれる北米原産の宿根草。日本に自生するタムラソウの仲間です。1花ずつは小さくて地味な印象ですが、群れ咲くさまはかわいらしい。ナチュラルガーデンにおすすめです。夏の花が咲き終わって花数が少なくなる晩夏から咲き出す花は、貴重な存在。

大きな花が穂状に咲き進む【ホリホック(タチアオイ)】

開花期:6~8月
草丈:60~200㎝

学名のアルセアでも呼ばれます。存在感バツグンの華やかな花は古くから親しまれてきて、近年は八重咲きやシックな花色など、園芸品種が多彩です。見上げるほど大きく育つ品種もあります。ただ、宿根草としては短命で2~3年で株が枯れるため、株分けなどで予備株を用意するとよいでしょう。

切り戻すと繰り返し咲く【バーベナ・ボナリエンシス】

開花期:7~10月
草丈:70~100㎝

細くてもしっかりした茎の先に小花がまとまって咲き、ナチュラルでかわいらしい雰囲気。暖地から寒冷地まで冬越しできて、こぼれダネでもよくふえます。群生しても、細いラインなのでうっとうしい印象になりません。すき間感があるのでほかの植物とも合わせやすいです。

こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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うどんこ病とは、植物の葉や茎に白い粉状のカビ(菌糸)が付着して広がる病気で、風通しや日当たりの悪い環境で発生しやすいのが特徴です。おもにバラやウリ科の野菜、観葉植物などに多く見られ、光合成が妨げられて生育が悪化することがあります。発症初期に薬剤や重曹スプレーで対処したり、病気の発生した葉を除去したりすることで広がりを防げます。予防には、株間を開けて風通しをよくすることが効果的です。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

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斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

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寒冷地とは、平均気温が低く、冬季に雪や霜が多く降る地域を指し、園芸においては栽培可能な植物が限られる環境です。北海道や本州内陸部などが該当し、霜害や冬越しの難しさが課題になります。寒冷地では耐寒性の高い宿根草や球根植物が重宝され、逆に熱帯性植物は室内での越冬が必要です。栽培カレンダーも地域ごとに調整が必要で、気候に合った植物選びがガーデニング成功の鍵となります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

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支柱とは、植物が倒れたり茎が曲がったりするのを防ぐために立てる棒状の補助具。特に生長とともに高さが出る植物や、実が重くなる果菜類、つる性植物などに欠かせない資材です。ガーデニングでは、支柱の材質や形状によって景観にも影響を与えるため、景観に馴染む自然素材のものや色つきのものを選ぶことで、植物の生長を支えつつ庭の美しさとの両立を図ることができます。

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徒長とは、植物の茎や葉が不自然に間延びしてひょろひょろと生長してしまう状態を指します。日照不足、チッ素肥料の与えすぎなどが原因で、弱々しい株になりやすく、病害虫にもかかりやすくなります。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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