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【中道あんさん流】銀行にお金を預けていても増えません!だからこそ考えたこととは?

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中道あん

人生100年時代というなら、50代はまだ半ば。忙しい毎日を過ごしているみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっていることは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! 今回のテーマは「老後の資金がありません」から始まった、不動産投資の話!

「老後の資金がありません!」状態だった

私は、55歳まで10年間会社員として働き、わずかな退職金を自己投資に使って、起業。年金の予定支給額は、年間120万円に足らず。まさに「老後の資金がありません!」状態だったのです。だからこそ、お金の勉強をして不動産投資を始めました。2022年から始めた不動産投資は2軒。両方とも現金一括払いで購入しました。目標は老後(65歳)までに5軒。でも、もう不動産投資の資金はありません。

突然、懇意にしている不動産屋さんからの1本の電話。自社で管理している一戸建てを、持ち主さんが売りたいという。10年以上入居者さんはいて、今後も退居の予定はない。けれど、家が古くなり修理の箇所も増えてきて、「もう、面倒くさい」ということらしい。購入すれば、すぐに修繕費25万円のコストがかかる物件。

表面利回り(年間収益÷物件価格)=12.24%と悪くはない。築年数は40年を超えているけれど、整備された住宅地にあり周辺の環境は良かった。駅から徒歩で20分、まぁ悪くはない。とはいえ、そんなキャッシュを持ってはいません。「銀行で借りるからちょっと待って欲しい」とお願いしました。

「貯金する人」が、いちばん損する世の中に!?

不動産購入においては、キャッシュで支払うことは非常に有利です。現金一括払いは売主にとって大きなメリット。なんたって、商談までの時間が短くて済みますから。すぐに現金化したい売主さんにとっては、ローンの審査結果を待つくらいなら、現金購入を希望する買主を優先します。今回は、私の後ろに「買いたい」という人がいて、めぼしい銀行から融資を断られたら「次の買主さんへ渡す」ということになっていました。

その日のうちに、ネットで融資を申し込む。翌日からは銀行巡り。数日間の勝負ですから、のんびり構えてはいられません。結論は、想定より高い金利でしたが信用金庫が融資をおろしてくれました。自己資金は200万円、諸経費90万。家賃収入からローンを差し引くと毎月2万円ちょっと残ります。固定資産税や火災保険料などを考慮すると、手残りはそんなにないんだけど……。今後も売れるであろうと予測できた、というのが大きかったです。

なぜ、ローンを組んでまで買うのかですが、銀行にお金を預けていても増えないからです。

私たちは、子どものときから「借金は悪い」と教えられてきたと思います。なので、ネガティブなイメージが頭に浮かんでしまう方も多いのではないでしょうか。けれど、借金には良い借金と悪い借金があります。金融機関からお金を借りて、手持ちの現金よりも高額なマンションを購入したり、事業投資したりして利益を得ることは、借金の上手な活用法です。

私がやっている築古戸建て不動産投資は、物件価格がさほど高くはないので、自己資金だけで買うのは可能だと思います。けれど、資金をコツコツ貯めていては「機会損失」なのです。「貯金する人」が、いちばん損する世の中になってしまいました。

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