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【ガーデニング】名わき役の多年草「グラス類10選」小さな庭やベランダ向きセレクト

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光武俊子

‘エンジェルへアー’を思わせる軽やかさ【スティパ】

草丈:30~100㎝

欧米に自生する雑草から、美しい穂の品種オーナメンタルグラスとして流通しています。スティパは古い学名で、現在はナセラ属など3つに分離。人気なのは繊細な雰囲気の‘エンジェルヘアー’や‘ポニーテール’などの園芸種です。

青みがかる葉色で造形的な美しさ【フェスツカ】

草丈:30~50㎝

300種も仲間があるというフェスツカのなかで、青みがかった銀白色のフェスツカ・グラウカが超人気です。グラスのなかで珍しい常緑性なのも人気の理由。寒さに強いものの、夏の蒸れに弱いので、水はけよい用土で育てましょう。

花よりなお視線を引きつける迫力【ニューサイラン(フォルミウム)】

草丈:60~180㎝

ニュージーランド原産の常緑多年草です。現地では古くから帆布や紙などの原料にされ、日本にも繊維植物として導入。現在は花材や園芸用に色鮮やかな品種が育成されています。これだけでも存在感がありますが、花との色合わせも魅力的。

色が移り変わる羽のような花穂【カラマグロスティス】

草丈:約80㎝

近年、人気急上昇のグラスで、羽のような穂が美しい。クリーム色から赤みを帯びてベージュに変化します。ふんわりした花穂に対し、株は乱れずコンパクトなので狭いスペースでも楽しめます。切り花やドライにもぴったり。

ピンクの花穂がグラス人気の主役【ミューレンベルギア】

草丈:60~120㎝

和名はネズミガヤというイネ科の多年草で、国内にも仲間が自生しています。なかでミューレンベルギア・カピラリスは秋に40㎝ほどの花穂を伸ばし、ピンクから赤紫色の花が煙るように咲いて見事。地下茎でふえることはありません。

鉢植えから育て始めるのがおすすめ

イネ科などの植物は地下茎でよく増え、コントロールしにくいものもあります。また、グラスの種類によって草丈もさまざまなので、育てるときは鉢植えから始めてみるとよいかもしれません。庭植えするときも鉢植えを埋めて、様子をみてみましょう。

これまで慣れ親しんだ草花とは一味違うアクセントになります。とくに暑さの厳しい夏に丈夫で手がかからず、空間を埋めて涼感をもたらすグラスはおすすめです。

【ガーデニング】名わき役の多年草「グラス類10選」小さな庭やベランダ向きセレクト(画像16)

アウドルフさんの庭から

※2023年9月6日に配信した記事を再編集しています。

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オーナメンタルグラスとは、観賞目的で用いられる装飾的な草本植物の総称です。イネ科やカヤツリグサ科などを中心に、葉の質感、色、姿の美しさから庭や花壇、寄せ植えに広く使われます。パンパスグラスやカレックスなどが代表例で、ナチュラルガーデンで人気です。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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地下茎とは、植物の茎が地中に発達する構造を指します。この茎は地表には見えませんが、栄養を貯蔵・増殖する重要な役割を果たします。ジャガイモやショウガがその具体例で、次世代の芽を形成して繁殖を助けます。ガーデニングでは、地下茎植物の管理や植えつけ方法を知ることが、より健全な生長を促すカギとなります。

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原産地とは、植物がもともと自生していた地域のことで、その植物が最も自然に近い形で育つ環境条件(気温、降水量、土壌など)を知る手がかりになります。例えば、地中海沿岸原産のラベンダーは乾燥した日当たりのよい場所を好み、湿気には弱いといった具合に、原産地を知ることで栽培環境の調整や越冬管理の参考になります。園芸で植物の性格を理解するには、学名や品種だけでなく、この「原産地」への理解も大切です。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花穂とは、棒状に長く伸びた軸に花が密集して咲く花序の一種で、ラベンダーやミントなどのシソ科植物に多く見られます。花穂は多数の小さな花がまとまって咲くことで、視覚的にも香りの面でも存在感があり、昆虫を引き寄せる効果が高い形状です。ドライフラワーやポプリにも利用されることが多く、観賞と実用を兼ねた人気の高い花序形態です。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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