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「夫の収入の半分は自分のもの」と思い込んでない?50代から「自分資産」を始めるべき本当の理由

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井戸美枝

自分だけの資産がピンチを救い、チャンスをつくる

自分だけの資産を知ることには、2つのメリットがあります。

一つは、離婚や家族との死別など、万一のときにあわてず対応できることです。たとえば、夫が亡くなるとその口座は凍結されて、妻といえども、遺産相続が終わるまでお金を引き出すことはできません。また、遺族年金があっても、夫の老齢厚生年金の75%です。そんなとき、自分だけの資産がわかっていれば、漠然とした不安に陥らずに資金計画を立てられます。

もう一つは、今後の働き方や過ごし方を建設的に考えられることです。自分の資産を点検して、少ないと気づいたら、今から生活費を見直したり、副業で収入を増やすなどして、資産を増やす対策がとれます。逆に、思ったより多いなら、「65歳まで会社勤めと思っていたけど、60歳で退職して自由に生きよう」と考えて、新たな仕事や趣味にトライしたり、資格をとるなどアクションを起こすことも可能。人生の幅を広げるきっかけになります。

自分だけの資産を知るメリット

老後資金が足りそう…「これができる!」

□準備できるお金を生活費と余剰資金に振り分ける
□余剰資金で、老後にやりたいことをリストアップ
□ライフプランを立てて、退職時期を検討する
□目的に合わせて、貯蓄を預け分ける
□10年以上先に使う予定のお金は、投資で増やす
□やりたかった趣味や仕事にトライする
□とりたかった資格の勉強をスタートする
□生きがいや健康のために、老後のプチ仕事を探す
□地域のイベントやボランティアに参加する
□老後も一緒に楽しく過ごせる仲間をつくる

老後資金が足りないかも…「これをやろう!」

□住居費や生命保険料などの固定費から、ムダを削る
□流動費は、満足度の低い支出を重点的にカット
□見直しで浮かせたお金を先取りで確実に貯める
□老後まで使わないお金は、投資で増やす
□NISAやiDeCoなど、お得な制度を活用する
□パートの働き方を見直して、厚生年金に加入する
□副業などで収入が増やせないか、検討する
□定年後も働くことを視野に入れて、準備する
□65歳以降も厚生年金に加入して、年金を増やす
□長く働いて、年金受給を65歳以降に繰り下げる

自分だけの資産を知って、 これからの過ごし方を考えましょう!

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※この記事は『ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす』井戸美枝著(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす

井戸美枝著
主婦の友社刊

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