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52歳パート・年収112万円・夫の扶養。このままだと65歳で赤字家計に陥る!?プロのアドバイスは?

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井戸美枝

定年後にお金に困らず生活するにはどうすればいい? 自分の好きなように生きていくための基盤は、やはりお金。ファイナンシャルプランナー・井戸美枝さんの話題の新刊『ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす』から、そのヒントを抜粋してお届けします。第5回は実例です。子育ても終わり、悠々自適のはずが……!

▼前回はこちら▼

>>2050年には65歳以上の45%が「おひとりさま」!?不安を減らす【終活支援と費用】その全貌

子育てが終わり、ローンも完済して悠々自適のはずが......

新井さん(女性・52歳・パート勤務)
夫55歳は会社員
子ども2人と4人暮らし
のケースをご紹介しましょう。

新井さんは52歳。3歳年上の夫と、今年就職した長女(22歳)、大学2年生の長男と暮らしています。

新井さんのパート収入があるため、世帯の手取り年収は833万円と高めですが、住宅ローン返済と長男の教育費がかさんで、家計は赤字。不安は感じるものの、「ローンは夫65歳時点で完済、長男もあと2年で卒業するから何とかなる」と気にしないようにしています。

そして、2年後― 。
教育費が一段落すると確かに赤字は解消しましたが、子育てが終わって気が緩み、友人とおしゃれな店でランチをしたり、デパ地下の総菜を買ったりして、生活費は一向に減りません。生命保険や医療保険の保険料、職場の冠婚葬祭費、旅行費などで、特別支出も膨らんだままです。

65歳で夫が退職して年金生活に。
あわてて出費を見直しましたが、膨張した生活費はなかなか減らず、一気に赤字に転落! 退職金1500万円を含めた貯蓄がみるみる減少して、新井さんは真っ青に!

現役中のローン完済は◎。それ以外は準備不足!

<ココが心配!>現役時代に支出が多い家庭ほど、年金生活に向けて早めの準備を

住宅ローンと教育費が終われば、確かに支出は減少します。

ただ、現役時代に生活費が膨らんでいた家計ほど、年金だけでまかなうのは難しいもの。さらに年金生活では、ボーナスに頼っていた交際費などの特別支出を、貯蓄から出すことになります。

早い段階で先を見越して、抜本的に生活を見直すべきでした。

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