家具は20年、30年と使い続ける【料理研究家・牛尾理恵さん】持ちすぎない暮らしとは?
「持たないことでラクになったこと」は料理
「手間をかける」から「楽しむ」へ。アイデアの幅もより広がってきました
もう30年以上料理を仕事にしているので、牛尾家のキッチンスペースは広めです。炊飯器やコーヒーメーカーなども含め、ものはそれなりにあります。でも、料理への考え方は少しずつ変化しているそう。
「以前は基本に忠実で、手間のかかるレシピが多かった気がします。少々頑張りすぎていたのかもしれません。でも今の私が提案したいのは、肩肘張らないけれどきちんとおいしい料理。昔から親しまれている旬の料理や食材の組み合わせは理にかなっているし、誰も見たことのない料理をつくる必要は必ずしもない。そう思えるようになってからのほうが、料理をより楽しめています。アイデアも浮かぶようになりました」
器は厳選して所有。仕事で数が必要なときはレンタルします
器はプライベートでも使いたい大事なものだけを所有。年に数回、特別な日にしか使わない大皿もあるけれど、持つ価値がその器にはあると思っているので手元に置いています。仕事でどうしても数が必要なら、割りきってそのときだけレンタルすればいいという考えです。
必需品ではないけれど、圧力鍋で煮込む牛すじはやっぱりおいしい
頻繁に使うものではないので、一度は手放した圧力鍋。でもレシピ本を手がけることになり再購入したら、手放せなくなりました。すべての人の必需品ではないけれど、あれば生活の質が上がる場合もあります。今は玄米炊飯も圧力鍋で。炊飯器よりおいしく炊き上がります。
おいしそうに見せる工夫と栄養バランスは料理家として大事にしたい
暮らしと料理はある意味、似ています。「なくてもいいけれど」と思うような添えもの、例えばパセリは私にとっての彩り。一振りすることでグッとおいしそうに見えるし、少量でも栄養価が高いので健康的です。食は健康の要。料理の楽しさと大事さは伝え続けたいと思っています。
▼次回も、牛尾さんが「持たないことでラクになったこと」を伺います。▼
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撮影/土屋哲朗
※この記事は『捨てて、やめてラクになる 私らしい「持たない暮らし」』(主婦の友社編)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。
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