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1Kの部屋で60代からの再出発!刺繍と猫とガーデニングで「小さな幸せが見つかる今が最高」

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ゆうゆう編集部

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、soraさん。後編では、「お気に入りに囲まれたこの部屋が心のよりどころ」いう今の暮らしについて伺いました。

▼前編はこちら▼

>>61歳で「妻」「嫁」を手放して得た自分時間。ペット可・約9畳のリビングでの心地よい生活

お気に入りに囲まれたこの部屋が心のよりどころ

東京でひとり暮らしをしていた長女が「こっちに来たら?」と声をかけてくれて、電車でひと駅の場所に借りたのが現在の1Kの部屋。当時は無職だったので、部屋探しの際は入居審査が通らないというアクシデントもあったが、理解ある大家さんの物件に出合うことができた。

「初めてこちらでバスに乗ったときに、何時に帰っても誰にも文句を言われないんだと思ったらうれしくて、涙が出てきてしまいました。お気に入りのものに囲まれ、季節ごとに模様替えを楽しめるこの部屋は、私にとっていちばんホッとできる場所です」

ここ数年、soraさんが熱中しているのが刺繍。部屋には愛らしい作品が飾られ、既製の洋服にも自身でワンポイントを入れてオリジナルの一着に。

「刺繍の魅力はすき間時間にできるところ。それから、完成すると費やした時間がムダじゃなかったと思えるところ。私、成果を求めるタイプかもしれません(笑)」

自身の性格を「割と思い切りがいいし後ろは振り向かないけれど、ギリギリまで我慢してしまう」とも分析するsoraさん。およそ35年間の結婚生活は我慢の連続だったけれど、思い切った決断で今の自由な暮らしを手に入れた。

「以前はお金の心配のない暮らしができていたけれど、幸せってお金じゃないんだなって。持ち物も家計も交友関係も小さくなったけれど、今日はこのお花がきれいに咲いたとか、そんな小さな幸せがたくさん見つかる今が最高です」

「やめたこと」は何ですか?

「他人のペースに合わせて生きること」をやめた今、好きなことができる自由をかみしめています

夫に振り回される人生をリセットして3年。
「不安なのはお金がないことくらいで、好きなことができる自由を満喫中です。結婚していたときは旅行に行けなかったので、いつかひとり旅がしてみたいですね」

SNSを整理したり年賀状じまいをしたりして、人づき合いもシンプルにした。

元気なうちに今できることをしたい。時間を確保するために思い切って仕事も辞めました

ひとり暮らしをはじめてから近所の保育園で週3日働いて いたsoraさん。

「元気に動ける 60 代の時間を好きなことに使いたい」という気持ちが高まり、この春に退職した。
写真は職場の人たちから贈られたティーカップと寄せ書き。みんなユーチューブの投稿を応援してくれている。

「手放したもの」は何ですか?

本当の自分の人生を歩むために「妻」と「嫁」の肩書きを手放しました

「手放したものは妻や嫁という肩書き。自分のことは後回しで無理に笑って、35年間ずっといい妻やいい嫁を演じていました。離婚は子どもたちも大賛成で、もっと早くてもよかったと言われたくらい。父親が反面教師になったのか、長男は奥さんを大事にするイクメンに。育児休暇をとって子育てに奮闘中です」

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