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抹茶ブームを後押し!山中漆器「chabako」監修者に聞いた、今「茶箱」が人気の理由

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ゆうゆうtime編集部

伝統の中にモダンを。裏千家の道具に見る「映える」美

――石川さんは、「茶箱」のどこを「推し」ているのでしょうか?
茶箱には不思議な魅力があって、茶箱のお点前をすると、生徒さんたちの反応が目に見えていいんです。私自身もわくわくして、気分が上がります。

――かしこまった雰囲気というより、わくわくできるお点前なんて素敵ですね。
おもてなしされた側もした側も満足度がとても高いお点前だということに気づいたんです。日本人のDNAに組み込まれた、「おもてなし」精神が花開くような……。

――相手を思いやって細かな心配りをする「おもてなし」の心は、茶道の本質と言われていますね。
その上、「茶箱」自体が“映える”ので若い人たちの反応もいいんです。
私は、茶道という伝統文化を継承する段階に入っているので、「茶箱」をきっかけに、若い人が茶道にもっと関心を持ってくれるのではないかと直感しました。

――今の時代、「映え」は大事ですね。「茶箱」には、人の心をとらえる不思議な力があるんですね。
今、実は「茶箱」はひそかなブームで、茶箱にフィーチャーした本が何冊も出ています。「茶箱」は、その中にすべてが詰まった小宇宙とも言われています。私は一時期、取りつかれたように、茶箱をコレクションしていました(笑)。

――「茶箱」の魅力をもっと広めたいと思われたのですね?
茶箱点前はもちろんですが、正統な裏千家の道具でありながら、「映え」る「茶箱」という道具をもっと知ってもらいたいと考えるようになりました。

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