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抹茶ブームを後押し!山中漆器「chabako」監修者に聞いた、今「茶箱」が人気の理由

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ゆうゆうtime編集部

茶道家・石川恭子さんは「茶箱」を使った「茶箱点前(てまえ)」の普及に力を注いでいる。
抹茶を点てる最小限の道具が収められた「茶箱」。
スぺパ(スペースパフォーマンス)のいい、現代の暮らしにもマッチする茶道具だ。
石川さん監修による「chabako」誕生の背景を、今回茶箱体験をさせてもらった編集者・依田が聞いた。

“旅する茶道具”――千利休が旅持ちの道具としてまとめたのが始まり

――石川さんが今回、監修された「chabako」について伺いたいのですが、その前に、そもそも「茶箱」とは何ですか?
「茶箱」とは、茶道の道具を収めた箱のことで、お茶を点てるための最小限の道具一式が収められたものです。

――道具とは茶碗や茶杓、茶筅などですね。どのように使うものですか?
もともとは千利休が旅持ちの道具としてまとめたのが始まり、とされています。

――「旅する茶道具」なんですね。
外へ持ち運ぶ以外に、室内でも使えますよ。

――なるほど。コンパクトで収納場所を取らない「茶箱」は、いわゆるスぺパのいい茶道具ですね。
茶道をやってみたいけれど、お道具をすべてそろえるのはハードルが高いという方の入門編としてもぴったりです。

――なんだか、おままごとのようで楽しそうですしね。
見た目はかわいらしいのですが、決して茶道具のミニチュア版とか簡略版ではなく、「茶箱点前」というお点前も存在する正式なお道具なんです。

――えっ、正式なお点前ですか? もっと気軽に使えるものなのかと……。
もちろん、堅苦しく考えなくて大丈夫です。基本的には茶箱の中から必要なお道具を取り出してお茶を点て、また茶箱の中にきちんとしまうまでがお点前です。

――よかった。安心しました(笑)。
茶箱があれば自宅リビングや旅先のホテルなど、どこでも自由にお茶を点てることができます。和室や季節のしつらえなどもいりません。

――着物や正座の必要もないのなら、現代のライフスタイルにもマッチしていますね。
お菓子も和菓子に限らず何でもOKですよ。

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