「その他大勢」がイヤなのはなぜ?承認欲求を整えて人間関係がラクになる方法【一田憲子さん】
「私を見つけてほしい」から「誰かを見つけたい」へ
そっか……。私は「自分が何者か」を見つけてほしいと思っていたけれど、誰かを「見つける」モードになれば、こんな「初めての場」でも楽しめるんだ!とわかってきました。「褒められる」ことを求めるのではなく、その場にいる人の「すごいところ」を発見し、「褒める」側へ回れば、「褒められなくても平気」になれるのです。
「マウントを取る」というのは、自分のことを他人に認めさせるという行為です。会話をしながら「私のほうがあなたより上よ」と相手にわからせる……。以前の私は、完全にこのパターンでした。でも、どんなに自分を誇示し、「へ〜、すごいですねえ」と相手に言わせて小さな満足を味わったところで、その時間はちっとも豊かにならないことがわかってきました。それよりも隣に座っている人から、私が知らなかったことを引き出すほうがずっと楽しい! 長い時間をかけて、やっとそんなことを理解してからは、「初めての場」に出かけることが、そこまで苦痛ではなくなりました。
今、私がいちばん夢中になっているテニスのレッスンでは、スクール生同士、相手が何者かなんてまったく知りません。ただテニスが上手くなりたい、という思いが同じだけで、真夏の暑い日も、真冬の手がかじかむ日にも、週1回集まってボールを追い、コートを駆け回ります。これは、「自分が何者か」であるよりも、ストロークやボレー、サーブが上手くいくことのほうがずっと重要だから。
そう考えると私は、「褒められる」というたったひとつの価値でしか世界を見ていなかったんだなあとわかってきます。世の中には、自分が知らないことを知るワクワクや、できなかったことができるようになる喜びなどお楽しみがいっぱい! 「褒められる」を手放したら、世の中の見え方が多彩に変わることを知りました。
※この記事は、『褒められなくても、生きられるようになりましょう』一田憲子著(主婦の友社刊)の内容を、ウェブ記事用に再編集したものです。
褒められなくても、生きられるようになりましょう
一田憲子著
主婦の友社刊
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