親を亡くした悲しみが消えないあなたへ…【禅僧・枡野俊明さん】が教える「心の中でできること」
「お父さんだったらどうする?」をよりどころに
感應道交 かんのうどうこう
たとえ他界したとしても
故人に気持ちを伝え、心を交わし
ともに生きていくことは可能です
禅には「感應道交(かんのうどうこう)」という言葉があります。お互いがお互いを信じ合い、すべてを投げ出して真剣に人間関係を保つことの大切さをあらわしています。これは仏様と人間の間で心を交わすことをも意味します。
相談者さんは、他界されたお父さまのことを今も思い続けているのですね。まさに感應道交を続けているのでしょう。つらくなるお気持ちもわかりますが、これから先もお父さまと心の中で会話し続けてください。日々のうれしかったこと、悲しかったこと、今日の出来事をお父さまに伝えることをずっと続けてください。
そして、お父さまの遺志を継ぐためには、どのように考え、どのように行動するのがいいのかを問い続けることが大切です。「お父さんだったらどうする?」「お父さんだったらどう考える?」と自問自答することで、おのずと自分の歩む道が見えてくるはずです。お父さまを失った悲しみが癒えることはないかもしれませんが、お父さまとともに生き続けることで前向きに生きることができるのではないでしょうか。
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