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生成AIも騙される?【池上彰が解説】ロシアの情報工作から学ぶフェイクニュースの見抜き方

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池上彰

フィンランドの対策

ロシアの隣国であるフィンランドは、ソ連時代からロシアに至るまで、長年さまざまなフェイクニュースやプロパガンダなどのデマの攻撃を受けてきて、その「認知戦」の脅威への対策をしてきました。デマを拡散している偽アカウントやボットを検知するシステムを国が作り、デマを見つけ次第、否定する情報を公式に流したり運営会社に削除を依頼したりしています。

日本の参院選でも、ロシアからの介入があったのではないかと言われていますが、その形跡はあるものの証拠がまだ見つかっていません。日本は海外からのデマへの対策がまだ甘いのです。

日本語が、文字や言語的に特殊なので、これまでは海外からの「認知戦」の攻撃が少ない、あるいは見破りやすい状況でした。海外には日本語が流暢(りゅうちょう)にできる人が少ないので不自然な日本語になってしまったり、中国と日本とで使っている漢字が異なっているので、中国で使われている漢字「簡体字」が紛れ込んでいるとすぐに「これは中国からの情報だな」とわかったりします。

とはいえ、生成AIがこれほど発展してきたことで、今後は自然な日本語による「認知戦」の攻撃が行われるでしょう。

詐欺メールなども見破りにくくなる可能性が高まっています。既に詐欺メールはどんどん巧妙化しています。企業のロゴを無断利用したり、メールアドレスを公式のものに似せてきたりして、日本語の流暢さとともに見破りにくくなっています。

実は私も先日、Amazonを名乗る詐欺メールに引っかかりそうになりました。クレジットカードを紛失し、新しくしたタイミングで、たまたまでしょうがAmazonからと称する「登録しているクレジットカード番号の再確認をお願いします」というメールが来たのです。

そうかと思ってクリックした瞬間に、コンピュータウイルス対策ソフトが発動し、「詐欺メールの可能性があるのでこれ以上開かないでください」という警告画面が出て、なんとか詐欺の被害を免れることができました。

すると、テレビ番組で共演しているあるタレントさんが、まったく同じ詐欺メールに引っかかってしまったと話していました。Amazonからのメールだと思ってクレジットカード番号を入力すると、翌日には誰かに買い物をされてしまっていたそうです。

人の目で見破りにくくなっている以上、コンピュータウイルス対策ソフトをパソコンやスマホにきちんと入れて、常に最新のものにしておくことも大切です。

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