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相続で家族が揉めないために。遺言書に残しておきたい、“親の思い”

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ゆうゆうtime編集部

相続で揉めてしまう原因は、財産そのものより「親の思いが見えないこと」にある場合も少なくありません。遺言書の役割や、家族が困らないための準備について、1級ファイナンシャルプランニング技能士・土方朋(ひじかたとも)さんに伺いながら、考えます。

PROFILE
土方朋(ひじかたとも)/1級ファイナンシャルプランニング技能士
2008年三井住友銀行入行
2021年三井住友銀行退職
2022年準備期間を経て、AMI FINANCIAL DESIGNを設立

「子どもに、できるだけ負担をかけたくない」
「相続のことは気になっているけれど、何から始めればいいのかわからない」
「生前贈与や生命保険がいいと聞くけれど、自分の場合はどう考えたらいいの?」
そんな思いを抱えながらも、日々の忙しさのなかで、つい後回しにしてしまってはいないでしょうか。
相続やお金のことは、人生にとって大切なテーマですが、いざ向き合おうとすると、どこか話しづらく、少し身構えてしまうものです。
でも本当は、元気な今だからこそ、できる準備があります。
親が元気なうちは仲の良かった兄弟姉妹でも、相続の場面になると、「きっとこう考えていたはず」「本当は違ったのでは」と、気持ちの行き違いが生まれてしまうことがあります。
だからこそ最近は、遺言書を単なる“手続き”ではなく、家族へのメッセージとして考える人も増えています。
前回4月23日に開催された「遺言書の書き方〜想いをカタチに、円満な相続実現のために〜」では、相続を“怖いもの”ではなく、「少しずつ整えていけるもの」として学ぶ時間となりました。

講師を務めた土方さんが最初に伝えたのは、制度より先に、「自分は何に不安を感じているのか」を整理することの大切さ。相続税が心配なのか、家族関係に気がかりがあるのか、不動産の分け方に悩みそうなのか。そうした思いを箇条書きにしてみることが、相続対策の第一歩になるというお話が印象的でした。

相続の基本を知ると、不安は少しやわらぐ

セミナーではまず、相続の基本として知っておきたい「基礎控除」や、生命保険の非課税枠についての解説がありました。
相続税というと、「たくさん払うことになるのでは」と不安に感じる方も少なくありません。ですが実際には、一定額までは相続税がかからない仕組みがあります。
基礎控除は「3,000万円+600万円×法定相続人の数」。さらに生命保険にも、「500万円×法定相続人の数」という非課税枠があります。
たとえば法定相続人が3人なら、合計6,300万円までが相続税の対象外になるケースもあるそうです。
また、生命保険金は「受取人固有の財産」とされるため、遺産分割協議の対象外となる点も特徴のひとつ。遺言書とは別の形で、家族への思いを反映しやすい側面もあるといいます。
制度を知ることは、単なる節税のためだけではなく、「どう家族に残したいか」を整理することにもつながるのだと感じました。

遺言書は、財産のためだけでなく「親の気持ち」を残すもの

今回の講座でとくに心に残ったのは、遺言書は単なる手続き書類ではなく、親の意思を家族に見える形で残すものだということでした。
相続の場面で実際によくあるのが、ごきょうだいの間で気持ちの行き違いが生まれてしまうケースです。
親が元気なうちは仲のよい兄弟姉妹でも、いざ相続となったとき、親の思いが何も残されていないと、
「きっとこう思っていたはず」
「本当は違ったのでは」
と、それぞれの受け止め方に違いが生まれてしまうことがあります。
だからこそ大切なのが、親の意思をきちんと残しておくこと。
遺言書は、残された家族が迷わないための道しるべであり、親としての最後のメッセージにもなりうるのだと感じさせられました。

セミナーでは、自筆証書遺言と公正証書遺言の違いや、公正証書遺言を作る流れについても具体的に紹介されました。資産一覧を作り、法定相続人を確認し、配分を考え、必要書類を整え、公証役場で打ち合わせを重ねていく。
そう聞くと難しそうですが、手順を知ることで、遺言書が少しずつ現実のものとして近づいてくるようでした。
そして、土方さんがおすすめしていたのは付言です。
「なぜこの分け方にしたのか」
「家族にどんな思いを伝えたいのか」
家族への思いを、言葉として残しておくこと。
たった数行でも、そのメッセージによって、残された家族の受け止め方が大きく変わることがあるそうです。
相続は、お金の問題であると同時に、気持ちの問題でもある。だからこそ、このメッセージが大きな意味を持つのだと感じるエピソードもありました。

次に知っておきたいのは、「財産をどう備えるか」

4月23日の講座は、相続を「怖いもの」ではなく、今のうちに少しずつ整えていけるものとして手渡してくれる時間でした。
そして遺言書の学びの先に見えてくるのが、「では、財産そのものをどう備えていくか」という次のテーマです。
今のうちに少しずつ渡していくことはできるのか。
生前贈与は、自分にも関係あることなのか。
生命保険は、相続の備えとしてどんな意味を持つのか。
家族に負担を残さないために、どんな形で整えておけばいいのか。
その“次の一歩”を学ぶのが、5月21日(木)開催の最終回
「生前贈与と生命保険の活用〜これからにそなえるお金の知恵袋〜」
です。
生前贈与というと、「資産が多い人の話」と思ってしまう方もいるかもしれません。
けれど本当は、これからの暮らしを安心して整えていくために、誰にとっても知っておきたい知識です。
4月の講座に参加された方にとっては、学びをさらに深める時間に。
これまで都合が合わず参加できなかった方にとっても、ここから学び始める大切な機会になるはずです。

相続やお金のことは、気になっていても、なかなか腰が重くなってしまうテーマです。
けれど、一度きちんと学んでみると、「何から始めればいいかわからない」という不安が、「まずはここから整理してみよう」という安心に変わっていくこともあります。
5月21日(木)開催の最終回セミナー「生前贈与と生命保険の活用〜これからにそなえるお金の知恵袋〜」では、家族が困らないためのお金の整え方について、具体的に学ぶことができます。
これまで参加できなかった方も、ここから学び始められる内容とのこと。気になっていた方は、この機会に参加を考えてみてもよいかもしれません。
連続講座のラストチャンスです。気になっている方は、どうぞ今回を逃さずに。

★【無料】セミナーのお申し込みはこちら★

今回が、相続セミナーシリーズの最終回です。
「気になっていたけれど、まだ参加できていなかった」
「いつか聞こうと思いながら、そのままになっていた」
そんな方にとっては、まさに今回がラストチャンスかもしれません。
相続やお金のことは、わからないままにしておくと不安がふくらみます。
でも、知ることで整理できることがあります。
学ぶことで、安心して進められることがあります。
ご自身のために、そして大切なご家族のために。
この機会にぜひ、5月21日の最終回へお越しください。

『相続のしくみと準備、やさしく学べる60分講座』連続3回シリーズ  第3回 生前贈与と生命保険の活用〜これからにそなえるお金の知恵袋〜

開催日程:2026年5月21日(木)13:00〜14:15(※セミナー時間は60分)
開催場所:主婦の友社(東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア内)
定員20名 ※最低催行人数5名
講師:1級ファイナンシャルプランニング技能士 土方 朋さん

★【無料】セミナーのお申し込みはこちら★

※お申し込み多数の場合は抽選となる場合がございます。

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