【団地のふたり】第1話見どころ—小泉今日子×小林聡美が描く、「50代なんてまだ小娘」と笑える日々
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柚野木
小さなラッキーを見つけるのが上手なふたり
思い返せば80年代に、四半世紀続いている女の友情を描いたトレンディドラマ「抱きしめたい!」(浅野温子・浅野ゆう子のダブル主演)が流行した。時は流れ、令和の時代いま、ちょうど倍の時間の「半世紀」の付き合いが続いている仲良しふたりのドラマが、私たちの心にすっと入ってきている。
主人公のふたりが関係をこじらせずに友情を長持ちさせている理由を察するに、まず、精神面でもたれかからず、節度を保っているからじゃないだろうか(それに加えて、どうやらなっちゃんが鋭い観察眼を持っていることも一因みたい)。
ふたりが違う分野の仕事に就いていることも大事だ。変な競争心が芽生えにくい。それでいて共通項として独身であること、子どもがいないという点はおさえておきたい。
さらにこのふたりにはもうひとり、仲良しの幼なじみがいた。幼くして亡くなった空(そら)ちゃんの存在が案外大きくて、彼女はふたりをつなぐキーパーソンだと思う。
長い付き合いと言えば、この団地もしかりで、彼女たちと同世代なので年期が入ってきている。だから家の中にはガラクタ……じゃなくて、昭和レトロなビンテージの「お宝」が眠っている。
この「お宝」をフリマアプリに出品してみたら、意外に高値で落札されて、ときどきチャリーンと臨時収入が入ってくる。それでちゃっかり地方の美味しいものをお取り寄せしたり、ふたりはこまめに幸せを見つけることに余念がない。そして、素敵なコンビニ店員さんとの挨拶ひとつでも、うれしいことがあったら、その喜びを丁寧にかみしめている。
日々の生活のなかでアンラッキーがいろいろあっても、小さなラッキーを見つけるのが上手になることで、それなりにご機嫌に過ごせるのではないか。このドラマの魅力は、ひとつには、こんなふうに生活のなかのちょっとした幸せを見つけるヒントを、そっと教えてくれるところかもしれない。
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