『団地のふたり』第7話見どころ わさびのチューブが宙を舞う! 目の前にノエチがいないのが残念。仲直りの日が待ち遠しかった
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柚野木
これがふたりのケンカの流儀といったところ
さて、ここからがこのドラマらしいと言うべきか、翌日以降のなっちゃんをつぶさに観察していく時間が続く。顔を合わさなくなって2日目くらいまではどうってことないが、さらに日が経つと、部屋の片隅に置かれた“わんこの風船”みたいに、なっちゃん本人もちょっとずつしぼんでいく。たわいもないことで笑い合える相手がいないこと、ノエチの不在が身にしみているようだ。いわくつきのカップ麺を取り出して食べるときも、部屋のチャイムに反応するときも、ノエチを気にしているのは明らかだ。
そしてある晩、ご飯時にわさびのチューブが宙を舞う。こんなシチュエーションで、目の前にノエチがいないなんて。つくづく残念で、こちらも仲直りの日が待ち遠しくなっていく。
結局ふたりが顔を合わすのは、幼なじみの空ちゃんの命日の朝だった。これはケンカから1週間ほど経ったころか。家の周りを掃除していたらノエチが現れ、第一声は、あっさりと「行くよー」だ。空ちゃんの家に行こう、という意味だ。ケンカについての言及は一切なし。
ノエチに会えた喜びが隠せないなっちゃんは、数日間のことを興奮気味に報告する。こちらもケンカを引きずる会話はしない。そして、最後はやっぱり空ちゃんがうまくとりなしてくれて、散歩したあとは、すっかりいつものふたりに戻っている。
ノエチのこの数日間の様子はほとんど描かれないが、彼女もなっちゃんのことを思っていたことがわかる。なぜなら、ケンカした日になっちゃんが指摘したことを実行して、カバンの中身を整理していたから。
自分が不機嫌になった理由を語るでもなく、相手を責めるでもなく、お互いに会いたい気持ちが募っていたこと、それを確認できたらさらっと仲直り。これがふたりのケンカの流儀といったところだろうか。そしてこのケンカの終わらせ方が、仲良しを続けるコツでもあると思う。
「身も心も軽くなった」と、カバンを見せて自慢げに話すノエチ。今日からまたなっちゃんの晩ご飯を食べられるから足取りも軽やかだ。そして、なっちゃんもまた、ふたり分の料理を準備できるのがうれしくて仕方がない。
こうやって、最後にいつものふたりが帰ってきて、ご機嫌な会話が聞けた。ケンカの後だから、余計に普段どおりに「ありがたみ」を感じるのかもしれない。見ているこちらまでもが、最後に元気を取り戻す回となった。
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