平均寿命と健康寿命はなぜ10年近く差がある?長い人・短い人を分ける6つの要因
健康寿命の長さを決める6つの要因
1 病気の治療がうまくされてきたか
高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を放置すると、血管が傷み、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など、重大な病気につながります。健康診断を受け、異常があれば早めに受診し、治療を続けることが、健康寿命を延ばす近道になります。
2 骨や関節の病気はないか
骨粗鬆症などの骨の病気や腰、膝、股関節の痛みがあると、歩くことがおっくうになり、活動量が減って、筋力も低下します。その結果、フレイルや転倒のリスクが高まり、要介護状態につながることもあります。早めに治療しましょう。
3 認知症の症状はないか
もの忘れや判断力の低下などの変化に早く気づき、医療機関で相談することが大切です。認知症は完全に防げなくても、早期発見・早期対応で進行を遅らせることができます。家族や周囲が変化に気づくことも、大きな助けになります。
4 ストレスにうまく対処できているか
ストレスが続くと、睡眠不足や食欲低下、意欲の低下を招き、心身の健康に悪影響を及ぼします。一方、趣味や運動、友人との会話などでうまく気分転換できる人は、心身の機能を保ちやすくなります。ストレスをため込まない生活を心がけて。
5 生活習慣は整っているか
健康の土台になるのは、毎日の生活習慣です。栄養バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠に加え、禁煙や節酒、人との交流を続けることが、病気やフレイルの予防につながり、健康寿命を延ばします。習慣にすれば無理なく続けられます。
6 長生き家系か
遺伝は健康寿命に影響するものの、その割合は2~4割程度。たとえ長生き家系でなくても、栄養バランスのよい食事や運動習慣、禁煙、適切な治療などを続ければ、健康寿命を延ばすことは十分可能です。遺伝だけで決まりません。
漫画・イラスト/坂木浩子
監修
荒木 厚(あらき・あつし)先生
●東京都健康長寿医療センターフレイル予防センター長補佐
京都大学医学部卒業。老年科、糖尿病、病態栄養の専門医、指導医。東京都老人医療センター内分泌科に勤務。ロンドン大学ユニバーシティカレッジ、米国ケースウエスタンリザーブ大学に留学。東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科部長、内科総括部長、副院長、フレイル予防センター長、健康長寿医療研修センター長を歴任。2026年より現職。
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