記事ランキング マンガ 連載・特集

【観葉植物の育て方 Q&A】元気がない、葉が落ちた、旅行中は、虫対策、お風呂に置いていい? 18の質問にプロが回答

公開日

更新日

園芸ガイド編集部

お世話の困った!

Q6「梅雨から真夏のお世話で注意をすることは?」

植物には過酷な季節で、環境の変化についていけず枯れてしまうことも。ペペロミアなど植物によっては気温が30度を超えると休眠してあまり水を必要としない種類もいます。水やりは回数よりも、鉢土の表面が乾いていることを確認してからあげることが大切です。その植物がどんな環境を好むのかよく調べてみましょう。

光合成のために日光も必要ですが、真夏の強い日差しは、葉やけの原因になります。午前10時から午後4時くらいまでは、日陰に避難させましょう。窓付近の風通しのよい場所に置くなら、レースのカーテンなどで日光を調整します。

Q7「冬の寒暖差の激しい部屋で、注意することは?」

昼間は暖かいのに、夜は冷え込むこともよくあります。昼の窓辺は日が差し込むので20度くらいあったとしても、夜の窓辺は冷気が差し込み5度以下になることも。一日のうち15度も差があると植物は弱るため、温度差は10度以内程度にするとよいといわれています。昼は日当たりがよい窓辺に置いて、夜は部屋の中央に移動したり、ビニール袋や段ボール箱をかぶせたりして保温するなどの工夫で、植物を守ってあげてください。

Q8「水やりの目安は?」

水をたっぷり与えたときの鉢の重さを覚えておき、軽くなったら水やりをする、など自分のタイミングをつかむのもいいでしょう。目安は、4号鉢まではコップ1杯程度、5〜8号鉢は500㎖程度、9号鉢以上は1ℓ程度です。

Q9「留守中や旅行中のときに気をつけたいことは?」

留守が多い場合、心配なのは水やりです。乾燥に強い植物を選び、少し大きめの鉢に植えましょう。土の量を多めにすることで、水やりの回数を減らせます。

旅行も3〜4日程度でしたら、たっぷり水を与え、日陰に置いておけば乾燥のスピードを遅らせられます。

1週間以上不在の場合は、市販の給水器を利用するという手も。ペットボトルに装着して土にさして水やりができるタイプの給水器が、100円ショップなどに売っているので試してみてもいいでしょう。

Q10「大型観葉植物の鉢が重くて移動ができない」

最近は、軽くてデザイン性にすぐれたグラスファイバー素材や不織布の鉢などが売られています。鉢の素材を見直して軽量化をはかるのもいいでしょう。

ラクに移動させたいときは、キャスターつきの鉢カバーや鉢台にのせておくのもおすすめです。キャスターつきの鉢カバーを使うときは鉢底穴がないので、水やりするときに鉢カバーから取り出してから与えたほうがよさそうです。

11「土は『観葉植物用の土』でないとだめ?」

観葉植物用の培養土は、熱帯から亜熱帯の乾燥した地域で生息している観葉植物に合うように作られた、軽く水はけのよい土です。虫も発生しにくいので、室内栽培にはおすすめです。

余った土は、次の植えかえで使えます。袋のまま口をしっかり結び、雨にぬれない場所で保管しておきましょう。不要になった土は、庭や敷地内に土の部分があれば、そこにまきます。どちらもできないときは、住んでいる自治体のルールに従って処分します。

鉢カバーとは、観葉植物や花の鉢にかぶせて装飾性を高めるアイテムです。植木鉢を直接隠すことで室内や屋外のインテリアとして活用され、素材はプラスチック、陶器、金属、木製など多種多様です。ガーデニング初心者でも手軽に雰囲気を変えられるうえに、受け皿としての役割を果たす場合もあります。選ぶ際は、通気性や排水性を考慮して適切なものを選ぶことがポイントです。

詳細を見る

観葉植物とは、花よりも葉の形や色、質感の美しさを楽しむことを目的とした植物の総称です。モンステラ、ポトス、カラテアなどが代表的で、インテリアグリーンとして人気があります。育てやすく空間に潤いを与えるため、初心者からベテランまで幅広い層に愛されていますが、室内管理には日照・温度・湿度・空気の流れなど、繊細な配慮が必要です。身近に置いて葉の表情を見て、植物と会話する感覚が味わえるのも魅力の一つです。

詳細を見る

赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

詳細を見る

根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

詳細を見る

培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

詳細を見る

光合成は、植物が太陽の光をエネルギー源にして、二酸化炭素と水から酸素と栄養(糖)を作り出す生命活動の基本です。葉の中にあるクロロフィル(葉緑素)が光を受けることでこの反応が起き、植物の生長だけでなく、地球上の酸素供給にも関与しています。ガーデニングでは、植物が光合成しやすいように日当たりを確保し、葉を健康に保つことが重要です。日陰を好む植物でも、ある程度の光が必要であるため、「光と植物の関係」を理解しておくことは、育てる楽しさを深めてくれます。

詳細を見る

亜熱帯とは、熱帯と温帯の中間に位置する気候帯で、日本では沖縄や奄美大島、小笠原諸島などが該当します。冬でも気温が高く、霜が降りにくいため、熱帯植物や寒さに弱い草花の栽培に向いています。ブーゲンビリアやハイビスカス、マンゴーなどがよく育ちますが、開花に冬の寒さが必要なチューリップなどは咲きにくいとされます。高温多湿による病害虫の発生には注意が必要です。

詳細を見る

ハダニは、庭や鉢植えでよく発生する小さな害虫で、植物の葉裏に付着し汁を吸うことで被害を与えます。暖かく乾燥した環境を好み、特徴的な斑点模様や葉の変色、枯れを引き起こします。特にバラや観葉植物で被害が目立ち、防除には葉水や専用の薬剤が有効です。定期的な水やりや湿度の管理で予防を心がけることも重要です。

詳細を見る

葉水とは、霧吹きなどで植物の葉に直接水をかけることをいいます。乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫対策にもなります。特に室内で育てている観葉植物は空気が乾燥しやすいため、葉水で適度な湿度を保つことが大切です。シリンジとも呼ばれます。

詳細を見る

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

詳細を見る

堆肥とは、落ち葉や草、野菜くずなどの植物性廃棄物や動物のふん尿などを発酵・分解させて作られる有機質肥料の一種です。土壌の改良や植物の育成を助ける役割があり、ガーデニングでは土の栄養補給やふかふかな土壌づくりに欠かせません。自家製の堆肥を作ることで廃棄物の再利用が可能になり、環境にも優しい方法として注目されています。発酵の過程で微生物が活躍するため、適度な湿度と空気の供給を保つことが重要です。

詳細を見る

休眠とは、植物が生長を一時的に停止して、寒さや乾燥などの不利な環境から身を守る生理状態のことを指します。球根や落葉樹などでは、冬の寒さに備えて活動を停止し、気温が上がると再び芽吹きます。休眠中の植物は水や肥料をそれほど必要としないため、過湿や過剰施肥を避けて管理することが大切です。休眠の有無や期間を知ることは、植え替えや剪定の適期を見極めるうえでも重要です。

詳細を見る
画面トップへ移動