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【観葉植物の育て方 Q&A】元気がない、葉が落ちた、旅行中は、虫対策、お風呂に置いていい? 18の質問にプロが回答

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園芸ガイド編集部

植物を育てているとき、「こんなときどうしたら?」と疑問にぶつかることがあります。観葉植物のよくある疑問について、園芸のプロ、堀田裕大さんに教えてもらいましょう。「置き場所」「お世話の仕方」「植物の状態」「虫」の4つのカテゴリーに分けて、18の質問にお答えしていきます!

場所の困った!

Q1「日当たりがいい・半日陰・日陰」はどうやって考える?

日照の感覚は、人間と同じです。昼間、電気をつけなくても本が無理なく読めれば「半日陰」。昼間、電気をつければ本が読める状態が「日陰」です。

植物には日光が必要です。ときどきは窓辺に置くなど工夫しましょう。

Q2「まったく日光が入らない部屋では育たない?」

照明をつければ日光のかわりになると思われがちですが、照明は日光とは違います。植物は光合成できず、やがて枯れてしまいます。最近では性能がよい家庭用育成ライトが売られているので、試してみるのもいいですね。

Q3「お風呂場においても大丈夫?」

高温多湿や日陰を好み、環境によっては浴室が適している植物もあります。日当たりと風通しがよい浴室であれば、ポトス、アジアンタムなどがそうです。ただし、湿気を好む植物でも、蒸れた状態が続くのはよくありません。カビが発生する可能性があるので、入浴時間以外は窓をあけて。窓がなければ、換気扇で空気を入れかえましょう。

冬は最低気温が10度を下回るようならば、暖かい部屋に移すことも必要です。入浴時だけ植物を浴室に持ち込むというのも、手軽にグリーンを楽しむアイデアですね。

Q4「風通しのよい環境は、どうやってつくる?」

風通しのよい環境は、植物の葉(特に裏側)にある光合成や呼吸を行う気孔を開閉させます。風と空気が流れる環境は、光合成や呼吸の促進だけではなく、温度調節や根からの水分吸収を促進させる「蒸散」を促す効果もあります。

日中、窓をあけられないときは換気扇や小型のサーキュレーターをうまく使って室内の植物に風がいくようにしましょう。

Q5「庭がない。室内でたっぷり水やりするには?」

ベランダがあれば、ベランダで。真夏の日差しが強いときや冬の外気温が10度以下の場合は、浴室や洗面台に鉢を置いて、水を与えてもいいでしょう。

中型や大型観葉植物で移動が難しいときは、受け皿に水がたまるくらい水やりをします。多すぎると、受け皿からあふれてしまうので注意。受け皿に水が残ったままでいると根が過湿状態となり、根腐れ

根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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の原因になるので、受け皿の水はかならず捨てること。

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赤玉土とは、関東地方の火山灰土壌から採取される粒状の土で、園芸用の培養土として広く使用されます。通気性と保水性、排水性のバランスがよく、単独で使用することも他の土と混ぜて使用することもできます。粒の大きさにより小粒・中粒・大粒に分類され、植物の種類や用途に応じて選ぶことができます。

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培養土とは、植物を育てるために使う土のことです。数種類の土がブレンドされた市販の培養土は、通気性、保水性、排水性、養分のバランスがよく、初心者でも失敗なく植物を育てられます。植物の種類(花、野菜、多肉植物など)ごとに専用の培養土も市販されています。

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葉水とは、霧吹きなどで植物の葉に直接水をかけることをいいます。乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫対策にもなります。特に室内で育てている観葉植物は空気が乾燥しやすいため、葉水で適度な湿度を保つことが大切です。シリンジとも呼ばれます。

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