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61歳【定年後の自分磨き】フリーアナウンサー吉崎典子さんの「失敗してもいいから、とりあえずやってみる!」

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ゆうゆう編集部

誘われてハマった講談にも挑戦

歌舞伎以外に見つけた趣味が講談。13年前から、講談師で人間国宝の神田松鯉(しょうり)さんの講談教室に通う。

「私は毎年、朗読の舞台をやっています。その舞台のメンバーの1人から『朗読には講談がいいわよ』『ちょっと来てみなさいよ』と誘われて、行ってみたらハマっちゃいました。講談って、しゃべり方にものすごくクセがあるんです。聞きやすいアナウンスメントに心を砕いてきた私には、講談のしゃべり方がどうしてもできない。先生からは『お金を払ってここに来て、朗読やってどうすんの』と言われました。自分ができないことが悔しかったですし、克服できるまで続けてみようと思って始めたら、もう13年も経っちゃったという感じです」

先生から「釈亭ふじ松」という名前をもらい、高座にも上がる。

「本家は『神田』ですが、素人は『釈亭』。5年通うと名前がいただけます。当時、私はフジテレビ社員だったから、先生が『ふじ松』と名前をつけてくださいました。年に1回、お江戸上野広小路亭という寄席場で教室の発表会があり、私も高座に上がります。実は今、松鯉先生の講談教室は大人気。先生のお弟子さんの神田伯山さんが活躍中ですからね。私が始めたときは生徒が15人ほどでしたが、今は50人の定員がいっぱいで、入れない人が2桁以上いるそうです」

講談教室はストレス解消にも一役買っているという。
「教室は月1回ではありますが、大きな声を出して講談の練習をするので気分がすっきり。楽しみながら続けています」

講談教室に入り 「釈亭ふじ松」の 名前をいただく

講談師で人間国宝の神田松鯉さんと。「昨年9月、松鯉先生が神田伯山さんと歌舞伎座特撰講談会を行った際、私が司会を担当しました。講談教室では先生に丁寧に教えていただいています」

年に一度は講談教室の発表会で高座に上がる。「本番中は撮影禁止。これは舞台ではなく、教室にある練習セットの前で撮った写真です」

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