「どうする家康」ついに“家康”に改名。松潤が戦うカリスマ空誓(市川右團次)とは?
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鷹橋 忍
蓮如の曾孫
次に、三河一向一揆勃発後、一揆側の首領格であったとされる(安城市歴史博物館『特別展 家康と一向一揆』)空誓について、お話ししましょう。
空誓とは何者なのでしょうか。
空誓は、本證寺の第10代住職です。「本願寺中興の祖」として知られる蓮如の曾孫にあたります。
家康の故郷である岡崎など戦国時代の西三河地方では、浄土真宗本願寺派(一向宗)の信仰が盛んでした。
空誓が住職を務める本證寺は、「真宗三河三ヶ寺」の一つに数えられ、三河一向一揆の際に拠点となっています。
空誓は19歳?
ドラマではずいぶんと威厳と迫力がある空誓ですが、ドラマに初登場した永禄6年(1563)当時、いったい何歳だったのでしょうか。
空誓は天文14年(1545)生まれといわれ、天文11年(1542)生まれの家康より、3歳年下です。
つまり永禄6年当時、家康は22歳(数え年、以下同)、空誓は19歳だったということになります。
少し意外ですね。
若きカリスマ空誓は、家康勢とどのように戦い、どのような運命が待っているのでしょうか。
鷹橋忍の「大河ドラマの時間」
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