SNSを見る限り、現時点では御園を信用できない視聴者がかなり多く、むしろ腹に一物ある人物だとわかれば安心するくらいだ。

でも、もしも魅力的なパートナーとして描いているのだとしたら、どうすればよかったのか。

1つは、「営業にまわされた」設定をなかったことにする。そして、記者として真摯に仕事に打ち込んでいたのに、舞の仕事ぶりを見るうち、父の姿を思い出し、その情熱に感化され、つい放っておけずお節介で記者としての経験からアドバイスするうち、舞に手伝って欲しいと頼まれるパターン。

2つ目は、営業にまわされ、腐っていたところ、舞というチャンスが現れ、安易に乗っかろうとするものの、記者時代の貯蓄を資本金にあてて欲しいと言い、財力で覚悟を見せるパターン。

3つ目は、舞と同じく猪突猛進タイプで(舞は何度も後方確認するタイプという設定ではあるが)、似た者同士で波長が合い、無計画に会社を辞めて転がり込んで来てしまうパターンなど。

実際のところ3番目が一番近いが、厄介なのは、御園が猪突猛進な危なっかしい愛すべきキャラでなく、「仕事ができる風」を本人が醸し出していること。

実際に仕事ができる、冴えている姿を視聴者は見たことがないのに、本人の自己評価のみが高い状況で、御園という人物をどう見たら良いのか、多くの視聴者が戸惑っている。その「答え」が次週描かれることを願ってやまない。