中道あんさん「みんな人にお金のことを聞かない」節約に扶養控除に故郷納税。聞かないから損してることって?
人生100年時代というなら、50代はまだ半ばですね。忙しい毎日を過ごしている50代のみなさんは、5年後、10年後が見えていますか? わかっているのは、のんびり隠居なんて夢物語ということ。それなら不安を抱えたままにしないで、何かできることをしたい! トップブロガー中道あんさんに、老親の扶養控除やふるさと納税について語っていただきましょう。
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医療費控除と、老親に対する扶養控除
確定申告を無事に終えて、起業4期目が終了して、ほっとしています。
サラリーマン時代から節税には興味があり、介護していた母親を扶養に入れて「老親に対する扶養控除」を受けていました。また、医療費の領収書をしっかり保管して、通院交通費なども計上、確定申告で「医療費控除」も受けていました。
支払うものはしっかり払うけれど、受け取れるものもしっかり受け取れるようにアンテナを高くしていたつもりです。
というのも、母を引き取ったからといって、どこからも「こうしたほうがいいよ」などお知らせのようなものは届きませんでした。
12年前のこと、父が亡くなったのをきっかけに、母が73歳のときに同居を始めました。母には老齢基礎年金と遺族厚生年金が支給されます。無収入で同居親族ならば扶養できるだろうと予測できますが、収入があるので扶養親族にはならないと思い込んでいたのです。
12月の年末調整のとき、ダメ元で会社の経理担当者に相談してみると、健康保険上の扶養には入れないけれど、所得税上の扶養には入れることが分かりました。同僚も親に仕送りをしているが、同居じゃないので扶養に当たらないと思い込んでいたり、別所帯でも条件を満たせば医療費控除の対象になると知らなかった。などという事例があります。
みんな調べたり、「お宅はどうしているの?」と聞いたりしないんですよね。
会社員はあらかじめ税金や保険などを差し引かれた、手取りの部分で生計を立てるため、差し引かれる部分はどこか他人事になりがちです。意識が向きにくい「お金」にはアンテナが立ちにくいものです。
だから、知らず知らずのうちに損をしてしまっている。
自治体の広報は要チェック
実は今年人間ドックを受けたのですが、自治体から3万円の助成があることをすっかり忘れていました。たまたま市の広報か何かを読んで気づいて申請できましたが、危うく損するところでした。
随分、昔の話ですが、両親は運動がてら毎日バスに乗って出かけていましたが、その交通費もバカにならないと嘆いており、何かいい方法はないかと調べてみました。すると自治体が運営する無料の乗り合いバスがあると知り、さっそく勧めてみました。
巡回するため駅に着くまでに時間がかかるので嫌がったのですが、そのうち知り合いができて楽しいバス時間になったようです。毎日1000円近くかけて移動していたのが無料になるわけで、その費用対効果は月に3万円近くにもなります。このように、知らないばかりに受け取り損ねてしまうことって案外あるので、住んでいる自治体の広報は要チェックです。