「どうする家康」気の毒な家康(松本潤)。信長(岡田准一)は、家康を前線に残したまま、何も告げずに退却した⁉︎
公開日
更新日
鷹橋 忍
お市との結婚
時期は諸説ありますが、長政とお市は結婚しました。
二人の間には、ムロツヨシさんが演じる秀吉の別妻の一人となる茶々、いとこの京極高次に嫁いだ「初」、家康の嫡男で、二代将軍の徳川秀忠の妻となった「江」の、有名な三姉妹が誕生します。
長政の裏切り
ドラマでも描かれたように、元亀元年(1570)4月、信長が越前の朝倉氏を攻めるために兵を進めると、長政は信長を裏切ります。
手筒山城や金ヶ崎城(どちらも福井県敦賀市)を攻略した信長は、長政の離反の報を受けました。
なお。「お市が両端を縛った小豆袋を贈って、信長に危機を知らせた」という逸話は、後世の創作です。
金ヶ崎の退き口
はじめ信長は長政の離反を、信じようとしなかったといいます。
ですが、長政の離反が真実だとわかると、秀吉に殿(しんがり)を命じ、退却しました。
有名な「金ヶ崎の退き口」です。
徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた大久保彦左衛門忠教が子孫に書き残した自伝『三河物語』によれば、このとき信長は、家康を前線に残したまま、何も告げずに退却したといいます。
真実だとしたら、家康はかなり気の毒ですね。
次回はどうする?
次回の「姉川でどうする!」では、金ヶ崎での戦いを生き延びた家康に、長政から「ともに信長を討ち取ろう」と記された密書が届くようです。
予告で家康は「浅井に付きたい」と漏らしていますが、気持ちはわかりますね。
家康はどうするのでしょうか。