「お墓にまつわるQ&A」トラブルになる前に知っておきたいあれこれ
Q おひとりさまなのですが、実家のお墓に入ることはできますか?
A お墓の名義人が了承すれば入れます
実家のお墓の名義人(墓地の契約者)が了承すれば、入れます。名義人が親であれば親に、きょうだいであればきょうだいに了承を得ます。現在の名義人が自分より先に亡くなった場合、その後、お墓を守っていく人(承継者・次の名義人)の了承が必要になります。
納骨後の法要などもお願いすることになるので、承継者がわかっているのであれば、その人にも了承を得ておくほうがいいでしょう。名義人の了承が得られたら、墓地の管理者(お寺や霊園管理事務所など)にも確認をしておきます。
名義人の了承を得られなかった場合は、あきらめなければなりません。生前契約のできる永代供養墓や合葬墓、永代供養つきの納骨堂などを探してみましょう。
Q 夫婦でも 別々のお墓に入ることはできますか?
A 別々のお墓に入ることは可能。自分用のお墓の用意を
夫と同じお墓に入りたくない、という女性は少なくありません。夫婦は必ず一緒のお墓に入らなければならないという決まりはありません。
夫婦で別々のお墓に入ることは可能ですが、別のお墓に入りたいのであれば、自分のためのお墓を用意しておいたほうがいいでしょう。夫より先に亡くなった場合、別のお墓がなければ、夫の家のお墓などに、夫と一緒に納骨されることもありえます。あらかじめ夫に伝えておくことが大事です。
ただ、子どもがいる場合、夫婦別々にお墓があると、子どもは2つのお墓を承継することになり負担が増えます。事前に子どもとも相談しましょう。
子や孫に負担をかけたくないのであれば、自分のお墓は永代供養墓にしておくという方法もあります。
お墓コラム① ペットと一緒のお墓に入りたい
家族同然に暮らしてきたペットと一緒のお墓に入りたい、という人が増えています。ですが、既存のお墓にペットの遺骨を納めるのは難しい場合がほとんどです。宗教的な考え方などから、墓地使用規則として「ペットの遺骨は不可」としているところも多くあります。
新規に開発された霊園ではペットと一緒に納骨できる区画を設けているところもあるので、そういう墓地を探して購入するとよいでしょう。敷地内にペット専用の合葬墓を設けている墓地もあります。昨今、ペットと一緒の墓所は一般墓所より先に売れるほど人気があります。