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【らんまん】朝ドラ歴代ヒロインの名前が散りばめられ、朝ドラファン盛り上がる

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田幸和歌子

そして、並行して描かれていたのは、寿恵子(浜辺美波)の妊娠・出産。朝ドラでは突然「ウッ!」→難なく出産→子育て描写ナシ、という作品も多々あるが、本作ではつわりの寿恵子が「かるやき」を食べたいと言い、作り方が分からない万太郎が思案していたところに、藤丸が登場。義姉がつわりのひどいときに食べていたとして、揚げ芋を作る。

つわりのときに食べたくなるものは人それぞれだが、実際にSNSでは「ポテトが食べたくなった」「芋が食べたくなった」「ジャンクフードが」といった共感の声が続出。男性ばかりが作る朝ドラではなかなか出てこない「吐き気がするのに、ガッツリしたモノを食べたい」人体の不思議がさらりとリアルに描かれる。

また、出産シーンも単にヒロインのいきみをアップで映すのではなく、長屋の女性たちの連携プレーによる支えを描き、植物採集先から送ってくる万太郎の妻子への愛情たっぷりの手紙を重ねた上で、絶好のタイミングで万太郎が帰宅。

たくさん送られて来た手紙には、丁寧な植物画と、名前の候補として「すみれ(『べっぴんさん』)」「ひなた(『カムカムエヴリバディ』)」「なずな(私の青空)」など、朝ドラ歴代ヒロインの名前を散りばめられている細やかさも、朝ドラファンを大いに盛り上げた。

そんな中、気になるのは、自分のモノになることを拒絶した万太郎を、研究者として認めつつ、トガクシソウの一件で失意の底にある自分を「そんなことで私は傷つかない」と傷ついている人間しか思いつかない言葉で虚飾する田邊。次週はそんな田邊の行く末がますますの見所となりそうだ。

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